
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
🦷 アジア人は歯茎が見えやすい?
2025年06月27日
ガミースマイルと人種差の話

「笑うと歯茎が目立って恥ずかしい…」
「写真を撮ると口元ばっかり気になっちゃう」
そんなお悩み、ありませんか?
歯茎が多く見える“ガミースマイル(Gummy Smile)”は、
見た目の印象に大きく関わるポイントですが、
実はそのなりやすさにも“人種的な傾向”があることがわかってきています。
今回は、
✔ アジア人がガミースマイルになりやすい理由
✔ 欧米人との顔の構造の違い
✔ 矯正治療でどこまで改善できるのか?
をわかりやすくお伝えします✨
✅ ガミースマイルとは?
笑ったときに上の歯茎が3mm以上露出する状態のことを
「ガミースマイル(gummy = ガムのような、smile = 笑顔)」と呼びます。
ただし、これは審美的な基準であり、
機能的な問題があるわけではありません。
でも、特に日本では「歯茎が見えすぎる=不自然・幼い」と感じられることも多く、
見た目の悩みとして相談されるケースが増えています🦷
✅ なぜアジア人は歯茎が見えやすいの?
アジア人には、骨格・筋肉・表情の動き方などにより、
ガミースマイルになりやすい複数の要因があるとされています。
| 要因 | 説明 |
|---|---|
| 顔が平面的 | 鼻や顎が小さく、口元が前に出やすいことで、笑ったときに歯茎が強調される |
| 上顎前突傾向 | 上顎が前に出ていると、歯茎ごと見える範囲が広くなる |
| 笑筋の作用が強い | 笑うと唇が大きく上がり、歯茎が多く見える |
| 歯の萌出位置が高い | 歯茎から見える歯の位置が上すぎることで、歯茎も一緒に見える |
一方、欧米人(特に白人)は、
顔に奥行きがあり、鼻と顎のバランスがとれている
歯の生え方やスマイルラインが歯茎にかかりにくい
唇が厚く、歯茎が隠れやすい
などの点で、ガミースマイルが少ない傾向にあるとされています。
✅ 矯正治療で改善できる?
軽度〜中等度のガミースマイルであれば、
マウスピース矯正やワイヤー矯正で改善できるケースもあります😊
🎯 具体的な方法:
前歯を後ろ&下方向に動かす設計
→ 歯の見える量を減らすスマイルアークの調整
→ 歯の並び方で見え方をコントロール上顎全体の引き込み(場合により抜歯)
→ 骨格の前突感が強い場合に有効リップトレーニングやボトックス(審美医療との併用)
→ 唇が上がりすぎる人には有効な場合も
ただし、骨格が強く関与しているケース(上顎の過成長など)は、外科矯正(サージェリーファーストなど)を検討することもあります🙇♀️
✅ 文化的な“ガミースマイル観”の違いも
日本や韓国では「上品で控えめな笑顔」が好まれやすく、
歯茎の露出が少ない方が“美しい”とされることが多いです。
一方で、欧米では歯茎が多少見えていても、
「明るく、元気に笑っている」ことの方が好印象につながる傾向も😊
つまり
ガミースマイル=治すべき“欠点”ではないのです☝️
でも、本人が気になっていて、治したいと思っているなら、
その気持ちは大切にすべきです。
📌まとめ
「見せたい笑顔」は、自分で決めていい
ガミースマイルは、文化・骨格・筋肉、すべての影響が絡んでいます。
特にアジア人はなりやすい傾向がありますが、
矯正治療でもある程度コントロールは可能です。
「治したい」という想いがあるなら、
まずは自分の骨格と笑顔の特徴を知ることから始めてみましょう。
あなたにとって一番自信が持てる笑顔を、
一緒にデザインできたら嬉しいです😊✨
📚参考文献
Peck S, Peck L. “The gingival smile line.” Angle Orthod. 1977.
Hwang WS, et al. “The aesthetic evaluation of smile and influence of different factors.” J Korean Assoc Oral Maxillofac Surg, 2014.
Ioi H, et al. “Perception of smile esthetics among Japanese and Western clinicians.” Orthod Waves, 2012.
Proffit WR, et al. Contemporary Orthodontics, 6th ed. Elsevier, 2018.









