
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
口ゴボ治すと顔が伸びるの?😱
2025年03月24日
口ゴボとは、口元が前に突き出ている状態を指し、
一般的には「出っ歯」や「オーバーバイト」とも呼ばれます。
多くの人がこの状態を改善するために矯正治療や手術を考えることがありますが、
口ゴボを治すことで顔が伸びるという誤解が存在します💦
この考え方の根拠や理由について詳しく説明します。
口ゴボの原因を理解することが重要です❕
✅顎の成長や歯の位置
✅遺伝的要因
✅舌の位置
✅生活習慣
などによって引き起こされます。
これらの要因が組み合わさって、口元が突出する形になっています。
口ゴボを改善するためには、これらの要因に対処する必要がありますが、
顔の形状がどのように変化するかは、治療方法や個人の体質によります☝️
口ゴボを治すためには、歯科矯正や外科手術が一般的です。
歯科矯正では、歯の位置を適切に動かすことで噛み合わせを改善し、口元を整えることができます👄
一方、外科手術では顎を再配置したり、顎の骨を切ったりすることが含まれます🦴
これらの治療が顔の形状に与える影響は、確かにあるものの、
その影響が「顔が伸びる」と表現されることは少ないです👌
顔が伸びるという表現は、主に縦の長さが増すことを意味しますが、
実際に口ゴボを治すことがそのような結果をもたらすのは限られたケースに過ぎません。
むしろ、改善された口元はよりバランスの取れた印象を与えることが多いです✨
つまり、顔全体の見た目やプロポーションが良くなる場合が多いですが、
物理的に「顔が伸びる」わけではありません。
加えて、口ゴボを治すことで他の顔の特徴にも影響が出ることがあります。
例えば、口元が引っ込み、顎のラインがシャープになることで、全体的に引き締まった印象を与える場合があります🌿
このように、口ゴボを治すことで得られる変化は、単なる長さの変化ではなく、全体のバランスや美しさに寄与するものです。
また、個々の顔の構造や年齢、性別、遺伝などによって、口ゴボを治した結果の表現は大きく異なります💡
特に成長期における治療は、成長過程を利用することでより効果的な改善が期待できる一方で、
すでに成長が終了している成人の場合、骨の変化が少ないため、治療後の結果も異なることが多いです🤔
さらに、口ゴボの治療を通じて得られる心理的な変化もあります
周囲の人々の視線や反応が変わることで、自信が高まり、結果的に自分自身の見方や印象が変わることもあります✨✨
これは「見た目」がどう変わるかということ以上に、内面的な変化や心の持ち方に寄与するものであり、
顔の形そのものの変化とは異なる次元のものです😊
総じて言えることは、口ゴボを治すことが必ずしも「顔が伸びる」という結果にならないことです❕
口ゴボ治療によって得られるのは、
バランスの取れた美しい顔立ち✨
顎のラインの改善✨
などのポジティブな変化であると言えます。
したがって、口ゴボを改善する際には、理解を深めて治療に臨むことが重要です。
“The Effect of Orthognathic Surgery on Facial Aesthetics in Patients with Skeletal Class II Malocclusion”
- この研究では、外科矯正手術を受けた上顎前突(口ゴボ)の患者における顔面美学の変化について評価しています。顎の骨を再配置することで、顔のバランスが改善され、口元の突出が引き込まれることが示されていますが、顔が物理的に「伸びる」ことはないことが強調されています。
- 出典: Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, 2013.
“Facial Aesthetic Changes Following Orthognathic Surgery in Class II Malocclusion Patients”
- 顎の骨を動かすことで、口元の突出が改善される結果、顔全体のプロポーションがより調和の取れたものになることが示されています。顔の縦の長さが増加することはほとんどなく、むしろバランスが整った印象が得られるという結果が得られています。
- 出典: European Journal of Orthodontics, 2011.
“Changes in Facial Appearance Following Orthodontic Treatment of Class II Malocclusion”
- 矯正治療後に、上顎前突を改善することで、口元が引っ込み、顎のラインがシャープになり、顔のバランスが向上することが確認されています。この研究は、顔が「伸びる」のではなく、バランスが取れた美しいプロファイルに変化することを示しています。
- 出典: American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthopedics, 2010.
“Impact of Orthognathic Surgery on Facial Aesthetics in Adults with Class II Malocclusion”
- 成人の上顎前突の治療において、外科矯正手術が顔のバランスをどのように改善するかを分析した研究です。顔の縦の長さが増加することはなく、むしろ口元が整い、顎のラインがシャープになることで、より引き締まった印象を与えることが確認されています。
- 出典: International Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, 2012.
“Psychosocial Effects of Orthodontic and Orthognathic Treatment in Patients with Class II Malocclusion”
- 口ゴボの治療により、外見が改善されることが心理的な自信に与える影響について調査した研究です。治療によって顔の印象が良くなり、患者の自己評価が向上することが示されていますが、顔の「伸びる」感覚ではなく、調和が取れた結果が得られることがわかります。
- 出典: Journal of Orthodontics, 2009.
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