- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
矯正中に起きる知覚過敏について
2023年02月20日
矯正を始めて今まで感じなかった
冷たいものがしみる、
歯磨きの時に痛む、など
このような経験やお悩みはありませんか?
知覚過敏は象牙質が露出することで外部からの刺激が伝わり痛みが生じます。
歯の一番外側はエナメル質といい外部の刺激から守っています。
エナメル質は人体の中で一番硬い部分なんですよ💡
一方象牙質は、神経に刺激を伝える管があるので
この象牙質が露出していると神経に刺激が伝わり歯が痛みを感じてしまうということなんです😣
理由として、、
①歯を動かしているから
矯正治療中は歯が少しずつ動くことにより
歯茎と根っこの間に隙間ができ象牙質が露出し痛みを生じる可能性も考えられます。
②ブラッシング圧が強い
歯を強く磨きすぎることによって
エナメル質が薄くなり象牙質が露出してしまっていることも考えられます。
ワイヤー矯正の方は特に注意です。
ワイヤーの下や装置の周りを磨こうと一生懸命に
なり、自然とブラッシング圧が強くなっているかも…🥺💦
③矯正治療でIPR(歯を削ってスペースを作る処置)を行った
矯正治療において歯を削る処置(IPRといいます)を行うことがあります。
この処置の刺激により一時的に知覚過敏のような症状を感じることも考えられます。
IPRはエナメル質の範囲内で行っているので象牙質が露出しているわけではありませんが、
処置の刺激により一時的に知覚過敏を引き起こすことがあります。
【対処法】
①食事に気をつける
知覚過敏の症状が出ているときは硬いものや温度変化のあるものは極力避けましょう。
歯にストレスをかけないようにするといいです😌✨
②しみどめのお薬、歯磨き粉を変える
歯科医院へご相談頂き、しみどめのお薬を塗ってもらう。
“知覚過敏“用の歯磨き粉に変えてブラッシング圧に気をつけてみてください🦷🪥
矯正中はかみ合わせが部分的に強くなったり
矯正の強い力が歯にかかり歯にとてもストレスがかかるものです。
知覚過敏は一時的なものが多く、
心配になってしまいますが様子を見て頂き気軽に一度ご相談ください。