
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
Ⅱ級・Ⅲ級って何?顎間ゴムが必要な人の特徴をわかりやすく解
2026年02月28日
矯正の説明でこんな言葉を聞いたことはありませんか?
「Ⅱ級ですね」
「Ⅲ級傾向があります」
正直、患者さんからすると
👉 「え、何それ?」
ですよね。
実はこれ、上下の歯やアゴの前後関係を表す専門用語です。
そして多くの場合、顎間ゴムが必要になるかどうかにも関係してきます。
今回は、Ⅱ級・Ⅲ級とは何か、そして顎間ゴムが必要になる人の特徴を解説します。
そもそも咬合の“級”って何?
歯科矯正では、上下の第一大臼歯の位置関係を基準に分類します。
これは「Angle分類」と呼ばれます。
🦷 Ⅰ級(正常咬合)
奥歯のかみ合わせが正常な位置関係。
前歯のガタつきや軽度の出っ歯があっても、骨格の前後関係は大きくずれていません。
🦷 Ⅱ級(上が前に出ている)
上の歯(または上顎)が前に出ている状態。
いわゆる「出っ歯」に多いタイプです
特徴:
・上の前歯が前に出ている
・口元が前に突出して見える
・Eラインから唇が出やすい
このタイプでは、Ⅱ級ゴム(上の奥歯から下の前歯方向へ)を使うことが多いです。
🦷 Ⅲ級(下が前に出ている)
下の歯(または下顎)が前に出ている状態。
いわゆる「受け口」です。
特徴:
・下の前歯が前に出る
・横顔で下顎が強く見える
・噛みにくい
この場合は、Ⅲ級ゴム(下の奥歯から上の前歯方向へ)を使用することがあります。
顎間ゴムが必要な人の特徴
次のようなケースではゴムが重要になります。
✔ 前歯の前後差が大きい
✔ 奥歯の噛み合わせがズレている
✔ 上下のアゴの前後バランスを整えたい
✔ 仕上げ段階でかみ合わせが甘い
つまり、
👉 歯を並べるだけでは“完成しない”症例
に使われることが多いです。
ゴムを使わないとどうなる?

Ⅱ級やⅢ級傾向があるのにゴムを使わないと、
・前後差が残る
・噛み合わせが浅い
・後戻りしやすい
といった問題が起きる可能性があります。
「歯はきれいだけど、噛めない」
という状態になってしまうこともあります。
マウスピース矯正でも必要?
はい、必要です。
インビザラインなどのマウスピース矯正でも、
Ⅱ級・Ⅲ級の前後差がある場合は顎間ゴムを併用します。
アライナーだけでは前後関係のコントロールに限界があるためです。
まとめ
Ⅱ級・Ⅲ級とは、
👉 上下の歯・アゴの前後関係のズレ
を表す言葉です。
そしてそのズレを調整する重要なツールが
👉 顎間ゴム
です。
ゴムは地味ですが、
仕上がりと安定性を左右する非常に大切な工程になります。
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「自分はⅡ級?Ⅲ級?」
「ゴムが必要って言われたけど本当に?」
気になる方はお気軽にご相談ください。
参考文献
Proffit WR, Fields HW, Sarver DM. Contemporary Orthodontics. 6th ed.
Graber LW et al. Orthodontics: Current Principles and Techniques.
日本矯正歯科学会 編「歯科矯正学」











