
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
歯性?骨格性?反対咬合の見分け方|受け口の本当の原因とは
2026年03月1日
「受け口ですね」と言われたけど…
✔ 手術が必要なの?
✔ マウスピース矯正で治る?
✔ 子どもなら自然に治る?
実は、反対咬合(受け口)には 2つのタイプ があります。
👉 歯性反対咬合
👉 骨格性反対咬合
この違いによって、治療方法も期間も大きく変わります。
反対咬合とは?

反対咬合(はんたいこうごう)とは、
下の歯が上の歯より前に出ている状態です。
一般的に「受け口」と呼ばれます。
🦷 歯性反対咬合とは?
特徴
✔ 前歯だけが反対になっている
✔ 横顔の骨格は大きくズレていない
✔ 下顎の位置自体は正常
原因は主に「歯の傾き」や「歯列の位置」。
治療方法
・マウスピース矯正
・ワイヤー矯正
・小児なら早期矯正
👉 歯を動かせば改善できるケースが多い
比較的治療難易度は低めです。
🦴 骨格性反対咬合とは?
特徴
✔ 横顔で下顎が前に出ている
✔ 顎の骨格自体に前後差がある
✔ 家族に受け口が多い
原因は「顎の骨の成長バランス」。
治療方法
・成長期なら顎の成長誘導
・大人の場合は矯正+外科手術の併用
👉 歯だけ動かしても限界があるケースがあります。
自分でできる簡単チェック方法
✔ 横顔を見る
鼻先と顎先を結んだ線(Eライン)で
下唇が大きく前に出ていないか?
✔ 奥歯の位置関係
奥歯がⅢ級関係になっていないか?
✔ 前歯だけ反対?
前歯数本だけなら歯性の可能性が高い。
ただし、正確な診断はレントゲン・セファロ分析が必要です。
見た目だけでの判断は危険です。
歯性と骨格性で治療はどう変わる?
| 歯性 | 骨格性 | |
|---|---|---|
| 原因 | 歯の傾き | 顎の骨 |
| マウスピース | ◎ | △(軽度なら可) |
| 手術 | 不要 | 重度で必要 |
| 難易度 | 比較的低い | 高い |
なぜこの見分けが大事?

間違った診断のまま治療すると、
・横顔が悪化
・噛みにくい
・後戻り
・追加治療
のリスクがあります。
「歯並びだけ整えた受け口」は、将来的に不安定になりやすいです。
子どもの場合は?
成長期なら、
👉 骨格性でもコントロールできる可能性があります。
早期治療の判断は非常に重要です。
まとめ
反対咬合には
✔ 歯性
✔ 骨格性
の2タイプがあります。
そしてこの違いが、
👉 矯正だけで治るのか
👉 外科が必要なのか
を左右します。
正確な診断が何より重要です。
無料カウンセリング受付中
「自分は歯性?骨格性?」
「手術って本当に必要?」
CT・セファロ分析を含めた精密検査でご説明します。
参考文献
Proffit WR, Fields HW, Sarver DM. Contemporary Orthodontics. 6th ed.
Graber LW et al. Orthodontics: Current Principles and Techniques.
日本矯正歯科学会 編「歯科矯正学」









