
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
なぜマウスピースは「22時間」が目安なの?😵💫
2026年02月16日
― 2時間の差が、結果を左右する理由 ― 🦷⏰
マウスピース矯正ではよく
「1日22時間以上装着してください」と説明されます。
「20時間じゃダメなんですか?」
「そんなに変わりますか?」
実はこの“2時間”が、とても重要なんです。
歯は“押した瞬間”には動かない 🧠

矯正で歯が動く仕組みは、少し特殊です。
マウスピースが歯に力をかける
↓
歯の周りの骨が少しずつ吸収される
↓
反対側に新しい骨が作られる
↓
結果として歯が移動する
つまり、
骨のリモデリング(作り替え)を利用して動かしているんです。
この反応は、
✔ 弱い
✔ 持続的な
✔ 途切れない力
があるときに最も効率よく起こります。
22時間の意味は「ほぼ一日中」⏳
1日は24時間。
22時間装着ということは、
食事・歯磨き以外は常に力がかかっている状態を作るということ。
もし20時間になると、
・外している時間が長くなる
・歯がわずかに元の位置に戻ろうとする
・毎回“動かす→戻る”を繰り返す
という現象が起こります。
これは、
毎日1歩進んで0.5歩戻るようなもの。
積み重なると、かなり差が出ます。
なぜ“戻る”の? 🌀
歯の周囲には、歯根膜というクッション組織があります。
マウスピースを外すと、この歯根膜が
「元の位置に戻そう」と働きます。
短時間なら問題ありませんが、
外している時間が長くなると、
・マウスピースがきつくなる
・痛みが強くなる
・アライナーが浮く
といったトラブルにつながります。
実は「22時間未満」が続くと… ⚠️

使用時間が不足すると、
・治療が予定より延びる
・追加アライナー(リファイメント)が増える
・歯が計画通り動かない
といったことが起こりやすくなります。
マウスピース矯正は
装置任せではなく、患者さんとの共同作業なんです。
まとめ ✍️
22時間という数字は、
✔ ほぼ一日中、持続的な力をかけるため
✔ 歯が戻る時間を最小限にするため
✔ 効率よく骨の反応を起こすため
に設定されています。
「たった2時間」と思うかもしれませんが、
この2時間の積み重ねが、
数か月単位の差になることもあります。
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参考文献 📚
Proffit WR, Fields HW, Sarver DM. Contemporary Orthodontics. 6th ed. Elsevier.
Krishnan V, Davidovitch Z. Cellular, molecular, and tissue-level reactions to orthodontic force. Am J Orthod Dentofacial Orthop.
Rossini G et al. Efficacy of clear aligners in controlling orthodontic tooth movement. Angle Orthod.
Ren Y et al. Orthodontic force and tooth movement: biolog









