
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
歯並びは遺伝?それとも生活習慣?👀
2026年02月14日
― 本当の原因は“どちらか”ではありません ― 🦷🧬
「うちは親も歯並びが悪いから、遺伝ですよね?」
「子どもの歯並びが悪いのはクセのせいですか?」
矯正相談で本当によく聞かれる質問です。
結論から言うと――
👉 歯並びは“遺伝だけ”でも“生活習慣だけ”でもありません。
多くの場合、両方が関係しています。
🧬 遺伝の影響ってどこまで?
遺伝しやすいのは、主に「骨格」です。
たとえば、
・顎が小さい
・顎が大きい
・上下の顎のバランス
・歯の大きさ
こういった“土台”の部分は、遺伝の影響を受けやすいです。
よくあるのが、
👉 「歯が大きい+顎が小さい」
この組み合わせ。
歯はきれいに並ぶスペースが足りず、
結果としてガタガタ(叢生)になりやすくなります。
つまり、
骨格の設計図は遺伝の影響が強いということです。
👶 生活習慣はどこに影響する?
一方で、歯並びを大きく左右するのが“クセ”や“習慣”。
代表的なのは👇
・指しゃぶり
・舌を前に出すクセ(舌突出)
・口呼吸
・頬杖
・片側だけで噛むクセ
こうした習慣が続くと、
歯に持続的な力がかかり、
少しずつ歯の位置が変わっていきます。
特に舌の位置は重要で、
本来は上あごに軽く触れているのが正常。
舌が常に下にあると、
上あごが十分に広がらず、
歯並びが悪くなる原因になります。
🦷 実は「遺伝+習慣」の掛け算

たとえば、
・顎がやや小さい(遺伝)
・口呼吸がある(習慣)
この場合、
単独よりも歯並びが悪くなりやすい。
逆に、
・顎が小さくても
・舌の位置が良く
・鼻呼吸ができている
こうした場合は、
歯並びが比較的安定することもあります。
つまり、
遺伝が“素質”、生活習慣が“進行因子”のような関係です。
😌 「親のせい」でも「本人のせい」でもない

歯並びの話になると、
「私に似ちゃった…」
「クセを直さなかったのが悪かった…」
と、自分を責めてしまう方もいます。
でも実際は、
成長・呼吸・食生活・骨格など、
さまざまな要素が複雑に絡み合っています。
誰か一人の責任ではありません。
大切なのは、
今どうするか、です。
✍️ まとめ
歯並びは、
🧬 骨格などの遺伝要素
👶 舌や呼吸などの生活習慣
🦷 成長過程の環境
これらが重なって決まります。
「遺伝だから仕方ない」でもなく、
「クセのせいだけ」でもありません。
早めに気づき、
必要なら対策することで、
将来の選択肢は大きく変わります。
参考文献 📚
Proffit WR, Fields HW, Sarver DM. Contemporary Orthodontics. 6th ed. Elsevier.
Graber LW. Orthodontics: Current Principles and Techniques.
Moss ML. The functional matrix hypothesis revisited. Am J Orthod Dentofacial Orthop.
Linder-Aronson S. Effects of mouth breathing on dentofacial growth. Eur J O









