
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
歯がしみるのはなぜ?
2026年02月7日
矯正治療との関係をわかりやすく解説
「冷たい水で歯がキーンとする」
「矯正を始めてから、歯がしみる気がする…」
矯正中の患者さんから、とてもよくある相談のひとつです。
結論から言うと、
矯正治療と“歯がしみる”症状は関係することがあります。
ただし、多くは一時的で、過度に心配する必要はありません。
歯がしみる正体は「知覚過敏」

歯がしみる症状の多くは、
知覚過敏によるものです。
歯の表面は本来、
エナメル質
歯ぐき
によって守られています。
このバリアが弱くなると、
冷たい・甘い・風などの刺激が
歯の神経に伝わりやすくなり、「しみる」と感じます。
なぜ矯正中に歯がしみやすくなるの?
① 歯が動くことで神経が敏感になる
矯正では、歯に力をかけて少しずつ動かします。
このとき、歯の神経が一時的に過敏になることがあります。
特に、
調整直後
新しいマウスピースに替えた直後
に「しみる」と感じやすいです。
② 歯ぐきが下がったように見える
歯が正しい位置に動く過程で、
歯ぐきのラインが変化することがあります。
すると、
歯の根元が露出したように見える
今まで刺激を感じなかった部分が出てくる
結果、しみやすくなることがあります。
③ 歯みがきが丁寧になりすぎる
矯正中は、
「虫歯にならないように!」と
力を入れて歯みがきしすぎる方も多いです。
強すぎるブラッシングは、
エナメル質を傷つける
歯ぐきを下げてしまう
原因になり、知覚過敏を招くことがあります。
これは大丈夫?注意が必要なしみ方
よくある・様子見でOKなケース
一瞬キーンとするがすぐ治まる
矯正調整後、数日だけしみる
特定の歯だけが軽くしみる
早めに相談したほうがいいケース
何もしなくてもズキズキ痛む
日に日に痛みが強くなる
特定の歯だけ強くしみ続ける
この場合、
虫歯・歯のヒビ・強い噛み合わせなどが隠れていることもあります。
矯正中にできる対策

今日からできる対策はこちら👇
やわらかめの歯ブラシを使う
力を入れすぎず、小刻みに磨く
知覚過敏用の歯みがき粉を使う
冷たい飲み物を一気に飲まない
しみる歯を我慢せず相談する
「我慢し続ける」のは一番NGです。
矯正を続けても大丈夫?
ほとんどの場合、
矯正によるしみは一時的で、治療を続けることができます。
必要に応じて、
力の調整
マウスピース交換ペースの見直し
知覚過敏への処置
などを行うことで、症状は落ち着いていきます。
まとめ
矯正中に歯がしみるのは、
✔ 歯が動いているサイン
✔ 一時的なことが多い
✔ きちんと対処すれば改善する
というケースがほとんどです。
「矯正失敗?」と不安にならず、
気になる症状は早めに相談することが、
安全で快適な治療につながります😊
参考文献
Proffit WR. Contemporary Orthodontics. Elsevier
日本歯科医師会:知覚過敏について
Addy M. Dentine hypersensitivity. Dent Clin North Am









