
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
口唇癖(こうしんへき)とは?
2026年02月6日
唇を噛む・吸うクセが歯並びに与える影響
「気づくと唇を噛んでいる」
「無意識に唇を吸ってしまう」
実はこれ、口唇癖(こうしんへき)と呼ばれるクセです。
一見すると何気ない癖ですが、
続くと歯並びや噛み合わせに影響することもあるため、歯科では意外と重要視されています。

口唇癖ってどんなクセ?
口唇癖とは、
唇やその周囲に無意識に力をかけてしまう習慣のことです。
よくある例はこちら👇
下唇を噛む
上唇を吸い込む
唇を内側に巻き込む
集中すると唇に力が入る
口を閉じるとき、唇を強く押し込む
本人はほとんど自覚がなく、
「言われて初めて気づいた」という方がとても多いです。
なぜ問題になるの?
唇はやわらかそうに見えて、
長時間・毎日続く力になると、歯にとっては無視できません。
口唇癖が続くと…
前歯が前に押される
逆に内側へ倒れる
出っ歯・口ゴボが強調される
前歯のガタつきが悪化する
矯正後に後戻りしやすくなる
特に、
下唇を噛む癖 → 上の前歯が前に出やすい
という組み合わせはとても多いです。
矯正しても治らない原因になることも
「矯正したのに、また前歯が出てきた…」
そんなケースでよく見られるのが、口唇癖の残存です。
歯は動かせても、
クセ(筋肉の使い方)が変わらないと、元の位置に戻ろうとする力がかかります。
そのため矯正治療では、
歯の動き
噛み合わせ
舌や唇のクセ
をセットで考えることがとても大切になります。
口唇癖の原因は?
原因はひとつではありません。
ストレス・緊張
集中時の無意識動作
口呼吸
歯並び・噛み合わせの問題
姿勢の悪さ
「クセをやめよう!」と意識するだけでは、
なかなか治らない理由がここにあります。
自分に口唇癖があるかチェック
次の項目、当てはまりますか?🤔
気づくと唇を噛んでいる
口を閉じると下唇が前歯に当たる
写真で唇に力が入っている
無意識に唇を内側に入れている
1つでも当てはまれば、
軽い口唇癖がある可能性があります。
改善するためにできること
口唇癖は、完全にゼロにするというより
「気づいて・減らす」ことが大切です。
よく行われる対応
クセの自覚(まずは気づく)
口周りの筋肉トレーニング
口呼吸の改善
マウスピースの併用
矯正治療で歯の位置を整える
無理に我慢させるのではなく、
環境と習慣を整えるのがポイントです。
まとめ
口唇癖は、
✔ かなり多い
✔ 無意識に起こる
✔ 歯並び・矯正結果に影響する
という、見逃されやすいクセです。
「歯並びだけ整えればOK」ではなく、
唇・舌・筋肉も含めて考えることが、後悔しない治療につながります😊
気になる方は、
「自分の場合どう影響しているか?」
一度チェックしてもらうのがおすすめですよ。
参考文献
Proffit WR. Contemporary Orthodontics. Elsevier
日本矯正歯科学会:口腔習癖と歯列不正
Graber LW et al. Orthodontics: Current Principles and Techniques









