
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
なぜ矯正前にCTを撮るの? ― レントゲンだけじゃダメな理由 ― 🦷🔍
2026年01月6日
なぜ矯正前にCTを撮るの?
― レントゲンだけじゃダメな理由 ― 🦷🔍

「矯正前にCTを撮るって、必要なんですか?」
「レントゲンじゃダメなんですか?」
矯正相談で、よく聞かれる質問です🙂
結論から言うと――
👉 安全な矯正治療を考えるなら、CTが必要になるケースは多いです。
それは、レントゲンとCTでは
見えている情報の量がまったく違うからです。
レントゲンで分かること・分からないこと 📸
レントゲン(パノラマ写真)は、
歯全体の位置関係を把握するのにとても便利な検査です。
歯の本数や大まかな歯並び、
親知らずの位置などを確認することができます。
ただし、レントゲンは2次元の写真。
奥行きや厚みは、どうしても重なって写ってしまいます。
そのため、
😥 歯の根がどの方向に伸びているか
😥 骨の厚みがどれくらいあるか
😥 歯が骨の中心にあるか
といった安全性に直結する情報は、正確には分かりません。
CTで初めて分かる大切な情報 🧠

CTは、歯や骨を立体(3次元)で確認できる検査です。
矯正前にCTを撮ることで、次のようなことが分かります。
🦷 歯根の長さ・形・傾き
🦴 歯槽骨の厚みと限界
⚠️ 歯を動かしてはいけない方向
🙂 口元を下げられる“安全な範囲”
特に、
前歯を下げる治療や、口ゴボの改善を考える場合、
CT情報があるかどうかで治療計画の精度が大きく変わります。
CTを撮らずに矯正するとどうなる? ⚠️
CTを使わず、見た目だけで治療を進めてしまうと、
😢 思ったより歯が動かない
😢 歯根吸収が起こる
😢 歯茎が下がる
😢 横顔が不自然になる
といったトラブルにつながることがあります。
「とりあえず並べる」ことはできても、
歯を守りながら動かす治療は難しくなってしまいます。
CT=大げさな検査ではありません 🌱
「CTって被ばくが心配…」という声もありますが、
歯科用CTは医科用CTに比べて被ばく量はかなり少なめです。
その一方で、
✔ 無理な治療を避けられる
✔ 治療計画の精度が上がる
✔ 将来のトラブルを減らせる
という大きなメリットがあります。
歯を一生使うための情報を、最初にしっかり集める
そのための検査がCTです。
まとめ ✍️
矯正前にCTを撮る理由は、
「念のため」ではありません。
🦷 歯根
🦴 骨の厚み
🙂 口元の限界
これらを正確に把握し、
安全なゴールを設定するためです。
レントゲンだけで足りるケースもありますが、
前歯を大きく動かす治療や口ゴボ治療では、
CTがあることで安心感がまったく違います。
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参考文献 📚
Garib DG et al. Alveolar bone limits and orthodontic treatment. Angle Orthod. 2010.
Kapila S, Nervina JM. CBCT in orthodontics: assessment of treatment outcomes and indications. Dentomaxillofac Radiol.
Proffit WR, Fields HW, Sarver DM. Contemporary Orthodontics. 6th ed. Elsevier.
Brezniak N, Wasserstein A. Orthodontically induced inflammatory root resorption. Am J Orthod Dentofacial Orthop.









