
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
なぜ歯科医はセラミック矯正を勧めないことがあるのか 短期間で歯並びが整う治療の注意点👀
2026年03月9日
最近、SNSや広告などで
「短期間で歯並びがきれいになる」
と紹介されることの多いセラミック矯正。
興味を持つ方も多いですが、歯科医の中には
👉 セラミック矯正を積極的に勧めない先生もいます。
それはなぜなのでしょうか。
今回はその理由を、
歯科医療の視点から解説します。
セラミック矯正とは?

セラミック矯正は、
👉 歯を削り、セラミックの被せ物で歯並びを整える治療
です。
歯を動かす矯正治療とは異なり、
歯の形を削る
被せ物を装着する
ことで見た目を整えます。
そのため、
歯列矯正ではなく補綴治療に分類されます。
理由① 健康な歯を削る必要がある
多くの歯科医が慎重になる理由の一つが、
👉 健康な歯を削る必要があること
です。
歯は一度削ると、
元の状態に戻ることはありません。
場合によっては、
神経を取る必要がある
将来的に再治療が必要になる
こともあります。
理由② 歯並びの原因を治しているわけではない
歯並びが悪くなる原因は、
顎の大きさ
歯の位置
噛み合わせ
などです。
セラミック矯正では
👉 歯の位置自体は変わりません。
そのため、
噛み合わせの問題
顎のバランス
が残ることがあります。
理由③ 将来的に再治療が必要になる
セラミックは永久的なものではありません。
時間が経つと、
被せ物の交換
再治療
が必要になることがあります。
若い方の場合、
👉 将来何度も治療が必要になる可能性
も考える必要があります。
理由④ 歯の寿命に影響する可能性
歯を大きく削ると、
歯が弱くなる
歯根破折のリスク
神経の問題
などが起こる可能性があります。
歯科医は基本的に
👉 歯をなるべく残す治療
を優先します。
そのため慎重になることがあります。
それでもセラミック矯正が向くケース
セラミック矯正が
すべて悪いわけではありません。
例えば、
すでに大きな被せ物がある
歯の形を整える必要がある
補綴治療が必要
といった場合には
選択肢になることもあります。
まとめ 🌱
セラミック矯正を勧めない歯科医がいる理由は、
歯を削る必要がある
歯並びの原因を解決していない
将来的な再治療の可能性
歯の寿命への影響
などがあるためです。
歯並びを根本から改善したい場合は、👉 歯を動かす歯列矯正が適しているケース
も多くあります。
大切なのは、「早くきれいになる方法」ではなく
歯を長く守れる治療を選ぶことです🦷
📚参考文献
Proffit WR, Fields HW, Sarver DM. Contemporary Orthodontics. Elsevier.
Graber LW et al. Orthodontics: Current Principles and Techniques.
日本補綴歯科学会「補綴歯科治療ガイドライン」









