
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
奥歯が傾く原因とは? 舌癖や片側噛みが歯並びに与える影響
2026年03月10日
歯並びの相談の中で、
「奥歯が内側に傾いている」
「噛み合わせが左右で違う」
といった状態が見られることがあります。
奥歯の傾きは、実は日常のクセが関係していることも少なくありません。
特に影響が大きいのが、
舌癖(舌の使い方のクセ)
片側噛み
です。今回は、奥歯が傾く原因について解説します。
奥歯が傾くとはどういう状態?
通常、奥歯は
👉 まっすぐ立った状態
で並んでいます。
しかし、さまざまな原因によって
内側に傾く
外側に傾く
前後に倒れる
ことがあります。
この状態になると、
噛み合わせがズレる
食べ物が詰まりやすくなる
矯正治療が難しくなる
ことがあります。
原因① 舌癖(舌のクセ)

舌は普段、
👉 上顎に軽く触れている位置
が理想的とされています。
しかし、
舌を歯に押し付ける
舌を前に出す
舌の位置が低い
といった舌癖があると、
歯に持続的な力がかかります。
この力によって、
👉 歯が少しずつ動くことがあります。
特に奥歯では、
内側や外側に傾く原因になることがあります。
原因② 片側ばかりで噛む
食事のとき、無意識に
👉 片側だけで噛むクセがある方もいます。
これを片側咀嚼(へんそくそしゃく)と呼びます。
片側噛みが続くと、
噛む側の歯に負担が集中
歯の傾き
噛み合わせの左右差
が起こることがあります。
また、
顎の筋肉
顔のバランス
にも影響することがあります。
原因③ 歯のスペース不足
歯が並ぶスペースが足りないと、歯は
👉 空いている方向へ傾くことがあります。
例えば、
奥歯が内側に倒れる
歯が重なって並ぶ
などの状態です。
奥歯が傾くと起こる問題
奥歯が傾くと、
次のような問題が起こることがあります。
噛み合わせのズレ
食べ物が詰まりやすい
歯周病リスク
顎関節への負担
また、
👉 矯正治療が複雑になる
ケースもあります。
矯正治療で改善できること

歯列矯正では、
傾いた歯を起こす
噛み合わせを整える
歯列をバランスよく並べる
ことが可能です。
ただし、舌癖や片側噛みなどの習慣が続くと、
👉 後戻りの原因になることもあります。
そのため、
舌のトレーニング
咀嚼習慣の改善
なども大切になります。
まとめ 🌱
奥歯が傾く原因には、
舌癖
片側噛み
スペース不足
などがあります。
こうした習慣は自覚しにくいため、
気づかないうちに歯並びに影響していることもあります。
歯並びだけでなく、👉 噛み方や舌の使い方
も含めて診断することが、矯正治療では重要です。
📚参考文献
Proffit WR, Fields HW, Sarver DM. Contemporary Orthodontics. Elsevier.
Graber LW et al. Orthodontics: Current Principles and Techniques.
日本矯正歯科学会「矯正歯科治療ガイドライン」









