
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
マウスピース矯正でできること 😊
2025年12月28日
マウスピース矯正が得意なのは、
歯を「少しずつ・コントロールしながら」動かすことです。
たとえば、
・前歯の傾きを整える
・軽度〜中等度の突出感を改善する
・口元の緊張をやわらげる
こうしたケースでは、
見た目の印象がかなりスッとすることも少なくありません。
「大きく下げる」よりも、
「自然に整える」治療が向いているのが特徴です。
マウスピース矯正が苦手なケース ⚠️

一方で、次のような場合は注意が必要です。
・前歯を大きく後方移動する必要がある
・抜歯スペースをしっかり閉じる必要がある
・骨の中の移動量が大きい
・歯根や歯槽骨に余裕が少ない
このようなケースでは、
マウスピース矯正だけで対応すると、
😢 思ったほど口元が下がらない
😢 治療が長引く
😢 無理な力がかかる
といった結果になることもあります。
「どこまで下げられるか」は検査で決まる 🔍
大切なのは、
マウスピースかワイヤーかではありません。
本当に重要なのは、
🦷 歯根の長さ
🦴 歯槽骨の厚み
⚖️ かみ合わせ
🙂 顔全体のバランス
これらを踏まえて、
どこまで安全に歯を下げられるかを判断することです。
場合によっては、
・マウスピース+補助的な装置
・途中でワイヤーを併用
といった選択がベストになることもあります。
「下げすぎない」ことも立派な治療 🌱
口ゴボ治療で最近とても重視されているのが、
下げすぎないことです。
無理に口元を引っ込めると、
・老けた印象
・唇の張りがなくなる
・横顔が不自然になる
といったことも起こり得ます。
マウスピース矯正は、
自然な変化を作りやすい治療法でもあります。
まとめ ✍️
マウスピース矯正で口ゴボが治せるかどうかは、
✔ 軽度〜中等度なら改善しやすい
✔ 大きな後方移動が必要な場合は限界がある
✔ 検査結果によって向き・不向きが決まる
というのが正直な答えです。
大切なのは、
「どの装置か」ではなく
「その人に合った治療計画かどうか」
まずはしっかり検査を行い、
無理のないゴールを一緒に考えることが、後悔しない矯正につながります🙂

参考文献 📚
Proffit WR, Fields HW, Sarver DM. Contemporary Orthodontics. 6th ed. Elsevier.
Krishnan V, Davidovitch Z. Cellular, molecular, and tissue-level reactions to orthodontic force. Am J Orthod Dentofacial Orthop.
Brezniak N, Wasserstein A. Orthodontically induced inflammatory root resorption. Am J Orthod Dentofacial Orthop.
Rossini G et al. Efficacy of clear aligners in controlling orthodontic tooth movement. Angle Orthod.









