
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
マウスピースを紛失したら矯正はどうなる?【インビザライン中のトラブル対処法】
2025年12月1日
💡よくあるトラブル「マウスピースを失くしてしまった!」
インビザラインなどのマウスピース矯正は、取り外しができるのが大きなメリット。でもその分、外食先・旅行中・うっかり捨てたなどで「マウスピースを失くしてしまった!」というケースも少なくありません。
では、もしマウスピースを失くしてしまった場合、矯正はどうなってしまうのでしょうか?
🦷基本の対応
① すぐに担当の矯正歯科へ連絡!
まず大切なのは、できるだけ早くクリニックに連絡すること。自己判断で進めたり、放置したりすると歯の動きが計画からズレる原因になります。
連絡する際は、以下を伝えるとスムーズです👇
紛失したマウスピースの番号(〇番目の装置)
紛失したタイミングや状況
今持っているアライナー(前の番 or 次の番)
②「ひとつ前のアライナー」に戻す or「次の装置」に進めるケース
状況によって、クリニックが以下のように判断してくれる場合があります:
| 状況 | 対処法 |
|---|---|
| すでに次の装置に進む直前だった | 次の装置に進める可能性あり(要確認) |
| 数日しか使っていない段階で失くした | 前の装置に一度戻ることが多い |
| 両方ない、合わない、適合不良あり | 再製作(有料/無料は医院による)の可能性あり |
💬目安として「1つのアライナーを7日間装着」とした場合、最低でも5日以上使ってからの紛失であれば、次のステップに進めることもあります
🔁再製作が必要なケースとは?
前後のアライナーが残っていない/合わない
装着期間が短すぎた(歯がまだ動ききっていない)
中盤以降のステージで起きたズレが大きい場面
この場合は、マウスピースを再製作して軌道修正することになります。
📦 ただし、再製作には1~2週間かかる場合もあるので、その間に歯が元に戻らないよう、仮のアライナーまたは、ひとつ前のアライナーを装着することもあります。
✋「まあいっか」は危険!勝手な判断はNG!
「マウスピース1個くらい大丈夫でしょ」と自己判断して、装着を続けてしまうと…
歯の移動計画がズレる
次のマウスピースが合わなくなる
最終的に後戻りや追加治療が必要になる
…といったトラブルが起こるリスクがあります💦
🗣️自己判断で進めるのは危険!紛失に気が付いたらすぐ相談しましょう!
✈️旅行中・外出先で紛失した場合のヒント
予備のアライナーを1~2個、持ち歩くのが安心!
小さい保存ケースではなく、目立つケースに入れることで紛失防止に。
洗面所や飲食店では、ティッシュに包まず、必ずケースに保管を!
✅まとめ:「早めの連絡」がリカバリーのカギ!
マウスピース矯正は、「計画的に歯を動かすこと」が何より大切です。
1つ失くしただけでも、計画がズレてしまう可能性があります。
でも大丈夫。きちんと矯正歯科に連絡すれば、ほとんどのケースはリカバリー可能です!
📞マウスピースを紛失したら、すぐにご連絡ください!
参考文献
Kuncio, D., Maganzini, A., Shelton, C., & Freeman, K. (2007). Invisalign and traditional orthodontic treatment postretention outcomes compared using the American Board of Orthodontics objective grading system. The Angle Orthodontist, 77(5), 864–869. https://doi.org/10.2319/082106-349.1
Phan, X., & Ling, P. H. (2007). Clinical limitations of Invisalign. Journal of the Canadian Dental Association, 73(3), 263–266. https://jcda.ca/article/c263
Bollen, A.-M., Huang, G., King, G., Hujoel, P., & Ma, T. (2003). Activation time and material stiffness of sequential removable orthodontic appliances. Journal of the American Dental Association, 134(8), 1232–1239. https://doi.org/10.14219/jada.archive.2003.0356









