
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
👅舌癖改善に取り組むときのコツ
2025年09月30日
~毎日続けられる習慣作りのヒント~
舌の癖(舌突出癖・低位舌)は、矯正治療の後戻りや歯並びの乱れの大きな原因のひとつです🦷
「トレーニングしてもなかなか治らない…」という方も多いですが、
コツを押さえて習慣化すれば改善は可能です✨
ここでは、舌癖改善に取り組むときのポイントを紹介します。

① 「毎日の習慣」に組み込む
舌の癖は、実は“無意識のクセ”として長年積み重なっているものです。
そのため、一度や二度の練習で直るものではなく、毎日の積み重ねが欠かせません。
🎯 習慣化が大切な理由
人間の舌の動きや嚥下の仕方は、ほとんどが“無意識”で行われています。
その無意識を「正しい位置・正しい動き」に置き換えるには、意識して繰り返し練習し、脳と舌の感覚を“上書き”する必要があります。
つまり「特別な時間に頑張る」よりも「生活の中に自然に組み込む」ことが大事なんです。
💡 習慣化の工夫
歯磨きの後に1分だけトレーニング
→ 歯磨き習慣にプラスすれば忘れにくい。就寝前のルーティンに追加
→ 寝る前に鏡を見て舌の位置を確認する。スマホアラームでリマインド
→ 1日2〜3回「舌チェック」の通知を入れる。
こうすることで「思い出す作業」を減らし、自動的に取り組めるようになります。
✅ 無理のない目標設定
「1日30分やろう!」と意気込むと、かえって続かなくなることもあります😣
おすすめは…
1回1分でOK
回数は1日数回に分けて
“やりすぎて疲れる前”に終わる
小さく始める方が継続につながりやすいんです。
🌱 習慣化がもたらす変化
最初は意識しないとできなかった舌の位置も、数週間〜数か月続けることで「無意識でも正しい位置にある」のが自然になってきます。
これは、脳が“新しい正しい習慣”を記憶してくれるから。
歯並びの安定や発音の改善、嚥下のスムーズさにも少しずつ変化が出てきます✨
② 鏡を使ったセルフチェック
トレーニングの時には必ず鏡を使いましょう🪞
視覚的に確認することで、正しい舌の位置が脳にインプットされやすくなります。
舌の先が 上顎のスポット(上の前歯のすぐ後ろの膨らみ) にあるか?
嚥下時に舌が前に出ていないか?
口を閉じたときに舌が自然と上に収まっているか?
鏡を使ったチェックを続けると、「正しい舌の位置」を頭ではなく感覚で覚えられるようになります。
③ 専門家のサポートを受ける
自己流で頑張っても、なかなか改善が難しいケースもあります😣
そんな時は専門家のサポートを取り入れるのがおすすめです。
矯正歯科で舌癖チェックを受ける
言語聴覚士による MFT(口腔筋機能療法) を受ける
定期的に評価・フィードバックをもらう
とくに「やっているつもりなのに効果が出ない」という方は、正しいやり方をプロに確認してもらうことが改善の近道です。
まとめ
舌癖は“治らないクセ”ではなく、“習慣を変えれば治せるクセ”です✨
✅ 毎日の習慣に組み込む
✅ 鏡でセルフチェック
✅ 専門家のサポートを受ける
この3つを意識することで、矯正治療の効果を長持ちさせ、後戻りを防ぐことができます👆
📱無料カウンセリング受付中!
「自分の舌癖が気になる」「トレーニングを教えてほしい」そんな方はぜひお気軽にご相談ください😊
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📚参考文献
Proffit WR, Fields HW, Larson B, Sarver DM. Contemporary Orthodontics. 6th ed. Elsevier; 2019.
Mason RM. A retrospective and prospective view of orofacial myology. Int J Orofacial Myology. 2005;31:5–14.
Huang GJ, et al. Masticatory muscle function and dentofacial morphology in children with anterior open bite. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 1997;111(5):489–498.









