
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
✅ 「前歯1本だけが気になる…」はよくあること
2025年09月27日
「歯並び全体はそこまで気にならないけど、前歯1本だけが飛び出てる」
「1本だけねじれて見える」「下の前歯が1本だけガタつく」など、
“たった1本の歯”のせいで、笑顔に自信が持てない…というお悩みは、実はとても多いんです。
とくに、
前歯の軽度の出っ張り
ねじれ(捻転)
微妙な傾き
などは、他の歯並びが比較的整っているからこそ目立ってしまうことがあります。
🦷 「1本だけ」でも矯正できる?
結論から言うと、条件がそろえば可能です!
これはいわゆる「部分矯正(プチ矯正)」という方法で、
装置の装着範囲を最小限にとどめ、気になる部位だけをピンポイントで動かす治療です。
✅ 部分矯正が向いているケース
前歯の1~2本に軽度のズレや傾きがある
かみ合わせ全体に大きな問題がない
歯を大きく動かす必要がない
骨格的なズレがない
マウスピース矯正(インビザライン)でも対応可能なケースも多く、
装置が目立たず、比較的短期間で治療が完了することもあります。

⚠️ 「1本だけ矯正」の落とし穴とは?
しかし、注意しておきたいのは
「本当に1本だけが原因なのか?」という視点です。
見た目は1本だけのズレに見えても、実際には…
奥歯のかみ合わせがズレている
顎の骨のバランスに左右差がある
歯列全体にねじれや傾きがある
こういった“背景の原因”を無視して1本だけ動かしてしまうと、かえって悪化することも…!
さらに、「部分矯正にしたけど後戻りしてしまった」「結局また矯正が必要になった」などの声も少なくありません。
🩺 大事なのは“しっかり診断”を受けること
矯正治療は「見た目」だけで判断するものではありません。
見た目+機能+骨格のバランスを総合的に考える必要があります。
✅ そのため、当院では無料カウンセリングでCTやスキャナーを用いた診断を行い、
「部分矯正で対応できるケース」
「全体矯正をしたほうが安全なケース」
をしっかりと見極めてご提案しています。
無理に“1本だけ”を動かすことで、他の歯やかみ合わせに悪影響を及ぼしては本末転倒です。
👨⚕️ 部分矯正のメリット・デメリット
| 項目 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ✅ 見た目 | 気になる歯だけ治療可能 | 見た目のズレの原因が別にある場合は不向き |
| ✅ 費用 | 全体矯正より安くすむ | 精密検査は同様に必要 |
| ✅ 期間 | 比較的短期間(3〜12ヶ月) | 動かせる範囲に限界がある |
💡まとめ:「気になる1本」でも、全体のバランスが大切!
「この歯だけ、どうしても気になる…」
その気持ちはとてもよく分かります。
でも、「たった1本」だからといって簡単に考えてしまうと、後で後悔してしまうことも。
だからこそ、“気になる1本”から始めるカウンセリングが大切なんです。
まずは、お気軽にご相談ください😊
📲 LINEで無料カウンセリング予約できます
📚参考文献
Kravitz, N.D., et al. (2008). The use of clear aligners in achieving simple tipping movements. Journal of Clinical Orthodontics.
Littlewood, S.J., et al. (2017). Orthodontic retention: what’s new? Australian Dental Journal.
Janson, G., et al. (2003). Treatment stability with single tooth orthodontics. American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthopedics.









