
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
知らなきゃ損!「バッカルコリド」で変わる笑顔の印象😄
2025年05月31日
〜マウスピース矯正で理想の口元を手に入れよう〜
「歯並びは悪くないのに、なぜか笑顔がイマイチ映えない…😣」
そんな風に感じたことはありませんか?
実はそれ、バッカルコリド(buccal corridor)が関係しているかもしれません。
普段あまり聞き慣れない言葉ですが、審美歯科や矯正治療の世界では「笑顔の美しさを左右する重要なポイント」として注目されています。
今回は、この“笑顔の黒いすき間”ともいえる「バッカルコリド」について、基本から改善方法までたっぷり解説します✨
🦷 そもそもバッカルコリドとは?
「バッカルコリド」とは、笑ったときに見える奥歯と口角のあいだの空間(頬側空隙)のことを指します😣
英語では buccal corridor(バッカル=頬、コリド=通路)という名称で、歯科矯正や審美歯科の分野で広く使われています。
この空間がちょうどよいバランスであると、笑顔が自然で魅力的に見えますが、広すぎる・狭すぎるどちらでも不自然な印象になりやすいのです🤔
😬 広すぎても狭すぎてもNG!バッカルコリドの影響とは?
📌 バッカルコリドが広すぎる場合
笑ったときに黒いすき間が目立ち、笑顔が引き締まらない
奥歯が内側に倒れている、または歯列が狭いことが原因の場合も
「歯が少ない」「笑顔が貧弱」といった印象につながることも
📌 狭すぎる・ゼロの場合
歯列が不自然に広がり、前歯が目立ちすぎることも
全体のバランスが崩れ、人工的な笑顔に見られる可能性も
審美治療で過度に歯を並べすぎたケースに見られることも
つまり、バッカルコリドは“ちょうどよさ”が命なのです。
👄 理想的な笑顔のバランスって?
人それぞれ骨格や歯列の形に違いがあるため、「理想的なバッカルコリド」も個人差がありますが、
欧米の審美歯科研究では、「歯が見える幅のうち、バッカルコリドが占める割合は10〜15%程度が理想」とされています。
ただし、日本人をはじめとした東アジア人は欧米人と骨格が異なり、頬骨や上顎の形状から、
やや狭い歯列・口元の突出傾向が見られることが多いため、欧米基準をそのまま当てはめるのは適切でないという意見もあります👀
🛠️ バッカルコリドは矯正で改善できる?
はい、矯正治療で改善可能です!
中でもマウスピース矯正は、歯をミリ単位でコントロールしながら移動させられるため、前歯だけでなく奥歯の位置や歯列の幅の調整にも向いているのが特徴です😊
✅ 具体的な治療アプローチ
歯列のアーチ(弓状の並び)を広げることで、バッカルコリドを自然な幅に調整
奥歯の位置や傾きをコントロールして、笑顔に奥行きを与える
過剰に突出した前歯をバランスよく後退させ、全体の印象を引き締める
こうした調整をデジタルシミュレーションで可視化しながら治療できるのも、マウスピース矯正ならではの魅力です。
📚 参考文献・学術論文
Moore T, Southard KA, et al. (2005). Buccal corridor space and its relationship to smile aesthetics. Am J Orthod Dentofacial Orthop.
Ioi H, Nakata S, et al. (2009). Effects of buccal corridors on smile esthetics in Japanese. The Angle Orthodontist.
Parekh SM, Fields HW, et al. (2006). The influence of buccal corridor spaces on smile attractiveness. Eur J Orthod.
村上紀子 他.「バッカルコリドの大きさが笑顔の審美性に及ぼす影響」日本矯正歯科学会誌.
これらの研究では、バッカルコリドの広さと笑顔の魅力には明確な相関があることが示されています。
📝 まとめ
笑ったときに「なんだか締まりがない」「写真写りがイマイチ」そんな悩みの陰には、バッカルコリドの影響があるかもしれません。
歯並びや咬み合わせはもちろん、“笑顔全体の見え方”を整えるのが現代の矯正治療です。
マウスピース矯正なら、見た目に配慮しながら治療ができ、あなたの個性を引き立てる美しい笑顔を目指せます😊✨
まずはお気軽に、カウンセリングであなたの笑顔のバランスを一緒にチェックしてみませんか?