アタッチメントの設置について【解説あり】
2020年07月10日
インビザライン治療をする上で重要なアタッチメント。
どのように設置していくのか詳しく解説していきます。
まず、歯の表面にアタッチメントをつけるのは
マウスピースが患者様の手元に届いてからです。
マウスピースの生活に2週間ほど慣れて頂いてから
アタッチメントをつけ本格的に治療をスタートしていきます。
Youtubeでは、アタッチメント設置の動画を投稿しており
このように、実際行っている様子をご覧頂けます。
①歯面研磨
歯の表面にプラーク(歯垢)がついていると
アタッチメントがうまくつきません。
そのため、研磨剤を用いて専用の機械で丁寧に磨いていきます。
②歯面処理(サンドブラスト)
このような機器を用いて粒子を吹きかけて
歯の表面に小さな凹凸をつけていきます。
この手順を加えることにより、
アタッチメントが外れにくくなります。
③酸処理(エッチング)
酸性の薬剤を歯の表面に塗布します。
先程のサンドブラストと同じ役割があります。
④ボンディング
歯に樹脂(アタッチメント)を付けるためには
ボンディングという薬液を一層塗布しないと接着することができません。
ボンディング剤は簡単にいうと糊のような役割があります。
⑤アタッチメントの設置
①から④の段階を踏んでいよいよ設置することができます☺
唾液があるとアタッチメントが接着できないので
歯の表面をしっかりと乾燥させます。
次にあらかじめ樹脂をつめこんだマウスピースを
歯に取り付け、光を照射し硬化させます。
この時、歯と樹脂が密着していないと
アタッチメントの形が崩れてしまうので
このような照射器につけるキャップを使い圧接し硬化させます。
⑥アタッチメントのバリの除去
アタッチメントの形をきれいにするためバリを除去します。
肉眼ではとらえきれないバリとるために
当院では4.5倍拡大鏡を使用します。
なぜバリをとる必要があるのか
以前のブログに詳しく説明していますので
ぜひご覧ください。
①から⑥の手順を踏んでアタッチメントを設置していきます。
お口の中ではこのようなことが行われているんですよ(^^)