
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
過剰歯がある人の矯正治療とは?
2025年02月18日
過剰歯とは、通常の歯の本数を超えて生えてくる余分な歯を指します。
人間の口腔内には通常、上顎に16本、下顎に16本、合計32本の歯が存在しますが、
過剰歯がある場合、これを上回る本数の歯が生えてしまうことがあります。
過剰歯は、通常、乳歯が生え揃う前後に発生し、一般的には前歯や奥歯の近くに見られます。
【過剰歯の影響】
過剰歯は、咬合(噛み合わせ)や歯列にさまざまな影響を及ぼします。
多くの場合、過剰歯が他の歯を押しのけたり、歯並びを乱したりするため、
歯と歯の間に隙間ができたり、逆に重なったりすることがあります。
結果的に、口腔衛生が悪化しやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
さらに、顔の形や表情に影響を及ぼすこともあるため、精神的なストレスを感じる要因ともなります。
【矯正治療の流れ】
過剰歯が確認された場合、矯正治療を行うことが一般的です。以下は、矯正治療の基本的な流れです。
1. 診断と検査📸
まず、歯科医師による診断が行われます。レントゲン検査や口腔内の写真、
かみ合わせのチェックを通じて、過剰歯の位置や形状、他の歯との関係を把握します。

2. 治療計画の立案
診断結果に基づいて、患者に最適な治療方法が提案されます。
過剰歯の除去が必要な場合もあれば、既存の歯を動かすための矯正治療が必要になることもあります。
3. 過剰歯の抜歯🦷
通常、過剰歯は他の歯に悪影響を与えるため、抜歯が勧められます。
この際、局所麻酔を使用し、中には手術が必要なケースもあります。
抜歯後は、数日間の経過観察が行われ、痛みや腫れが収まるのを待つ必要があります。
4. 矯正装置の装着
過剰歯の抜歯後、歯列全体の整えを行うために、矯正装置(ブレース、アライナー)を装着します。
矯正装置には、金属製のブレースや、透明なマウスピース型の矯正装置(インビザライン)などがあり、
治療に必要な時間や装置の軽さを考慮して選択されます。

5. 再診と調整
矯正治療中は、定期的に歯科医師の診察を受け、装置の調整が行われます。
この調整により、歯が正しい位置に移動するように促されます。通常、治療期間は数ヶ月から数年にわたることがあります。
6. 保定治療
矯正治療が終了し、歯が理想の位置に移動した後は、保定装置を使用します。
保定装置は、歯が元の位置に戻るのを防ぐ役割を果たします。
【治療後のケア】
矯正治療が終了した後も、定期的な歯科検診や口腔衛生の維持が重要です。
正しいブラッシングやフロスの使用を習慣化し、健康な口腔環境を保つことが、再発防止につながります。

【まとめ】
過剰歯は、見た目や健康に多大な影響を与える可能性があるため、適切な矯正治療が重要です。
専門の歯科医師に相談し、適切な治療を受けることで、健やかな口腔環境を保つことができます。
患者それぞれに合った治療計画を立て、じっくりと進めていくことが、良好な結果に繋がります。









