
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
子どもの矯正のタイミングと装置について
2024年12月27日
🦷子どもの矯正に関する総合ガイド🦷
子どもの歯並びや噛み合わせの問題は、健康や生活の質に大きな影響を与えることがあります。
早期に矯正治療を検討することで、将来的な問題を予防し、健康で美しい歯並びを保つことができます。
本記事では、子どもの矯正に関する重要な情報を幅広く解説していきます。
1. 子どもの矯正治療を考えるべきタイミング
子どもの歯科矯正を検討する適切なタイミングは、歯の発育状況や問題の程度によって異なりますが、一般的には以下の時期が目安となります。
- 乳歯が抜け始める頃(6–8歳) 乳歯と永久歯が混在する時期は、歯並びの問題が明らかになりやすい時期です。この段階で歯科医が異常を発見すれば、早期治療で成長を活かして問題を軽減できます。
- 永久歯が生え揃う頃(12歳前後) この時期は、噛み合わせや歯並びがほぼ完成します。本格的な矯正治療を始めるタイミングとして適しています。
2. 子どもの矯正治療の目的
子どもの矯正治療の主な目的は以下の通りです。
- 歯並びの改善 美しい歯並びは、見た目だけでなく、噛む機能や発音に影響を与えます。
- 噛み合わせの修正 噛み合わせの問題(不正咬合)は、顎の成長や口腔内の健康に影響を及ぼすことがあります。
- 将来的な問題の予防 子どもの成長期を活用して早めに矯正することで、大人になってからの複雑な治療を回避できる場合があります。
3. 矯正が必要なサイン
以下のような症状が見られる場合、矯正が必要な可能性があります
- 前歯が極端に前方または後方に突出している
- 上下の歯がしっかり噛み合わない
- 歯が重なって生えている(叢生)
- 指しゃぶりや舌の癖による歯並びの変化
- 顎の左右非対称
4. 矯正の種類と方法
子どもの矯正治療には、以下のような種類があります
- マウスピース矯正 透明なマウスピースを使用して歯を動かす方法です。目立たず取り外しが可能で、食事や歯磨きに便利です。
- ワイヤー矯正 歯に固定するブラケットとワイヤーを用いた一般的な方法です。適応範囲が広く、多くの問題に対応可能です。
- 拡大装置 上顎や下顎の幅を広げる装置で、成長期を利用して顎の大きさを調整します。
- 機能的矯正装置 成長期の顎の発育を利用し、顎や筋肉のバランスを整えるための装置です。

↑小児矯正装置(拡大装置/機能的矯正装置)
5. 子どもの矯正治療のメリット
- 成長を活かした治療 子どもの矯正では、成長を利用することで、自然な形で歯や顎を整えることができます。
- 将来の治療を軽減 早期治療により、大人になってからの複雑な矯正や抜歯を避けられる場合があります。
- 心理的な効果 美しい歯並びは、子どもの自信や社交性を高めることにつながります。
6. 矯正治療のデメリットと注意点
一方で、以下のようなデメリットや課題もあります
- 治療には時間がかかる(数カ月~数年)
- 矯正装置による不快感や痛み
- 定期的な通院と装置の管理が必要
- 費用がかかる
7. 費用と保険適用について
子どもの矯正治療の費用は、装置の種類や治療期間によって異なります。一般的な費用の目安は以下の通りです
- マウスピース矯正:30–70万円
- ワイヤー矯正:40–80万円
- 拡大装置や機能的矯正装置:30~50万円
また、日本では、特定の医療条件下で矯正治療が保険適用となる場合があります。詳細は歯科医に相談してください。
8. 親ができるサポート
子どもの矯正治療を成功させるためには、親のサポートが重要です。
お子様はまだ自己管理を徹底的には行えません。
親子で協力して治療を進める必要があります。
- 装置の着用時間を守るよう促す
- 適切な歯磨きや装置の清掃をサポートする
- 通院スケジュールを管理する
- 治療への前向きな姿勢を支える
9. 子どもが矯正治療を嫌がる場合の対処法
矯正治療に対する不安や抵抗感を減らすためには
- 子どもが理解できるように治療の必要性を説明する
- 治療の成功事例を見せてモチベーションを高める
- 小さな目標を設定し、達成したら褒める
10. まとめ
子どもの矯正治療は、健康的な歯並びと噛み合わせを実現するための重要なステップです。
早期の相談と適切な治療計画が、子どもの未来の笑顔を支える鍵となります。
親子で協力して、スムーズな治療を目指しましょう。









