インビザライン、CBCT画像でリスクを回避!
2024年09月10日
今日はマウスピース矯正治療に必要なCT画像について
お話ししたいと思います😊
マウスピース矯正装置は3D光学口腔内スキャナー(iTero)を用い
治療後に予想される歯並びをシミュレーションします。
その口腔内のスキャンのデータとCT画像を照らし合わせてシュミレーション
(クリンチェック”治療計画”)を作ることで適切な診断・治療結果が得られるようになりました。
(口腔内のスキャンのデータとCT画像を照らし合わせた画像をCBCT画像と言います)
CT画像から何が分かる?
・歯や骨の立体的な構造を把握できる
・歯槽骨のどの部分がどのくらい溶けているのかわかる
・レントゲン写真では見えなかった部分を立体画像で把握できる など
スライス画像をPC上で構築したものは、見たいところを見たい角度で確認することができます。
クリンチェック作成にCT画像が必要な理由
実際のクリンチェックの画像をご覧ください!
①丸く囲った上の大臼歯を後方に移動させる時(遠心移動)
親知らず(一番後ろの歯)にぶつかっているのがお分かりいただけますか?
親知らずが邪魔をしてこれでは後方に移動することは出来ません。
この場合、治療前に親知らずの抜歯が必要となります。
又、CTで大臼歯の後ろの骨量を確認して
どれだけ後方に歯を移動できるのか判断します。
②ピンクの↑部分の赤い線は
歯の根っこが、骨から飛び出してしまっていることを指します
これにより、歯茎が下がってしまい、歯が長持ちしなくなる原因になります。
💡歯の根っこの角度を変えたりすることで、
歯がきちんと骨の中に収まるように治療を進めていきます。
CT画像でリスクを回避!🙆🏼♀️
歯をどれだけどのように動かすか、抜歯は必要か、というのは
歯や骨を3次元的な位置関係を把握しなければ分からない事です
つまりCT画像が必要ということです!
CT画像がなかったら、、、
歯の頭の部分だけの歯型、レントゲン写真(パノラマ/セファロ)の平面のデータから
クリンチェックを作成することになります。
クリンチェックを作成することは可能ですが
シュミレーション通りに歯が移動してくれるかは分かりません。
矯正治療においてCT画像を用いることはとても重要です✨✨