
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
【マウスピース矯正】欠損歯があっても矯正できる?治療方法・注意点・メリットを詳しく解説
2026年07月26日
「歯が1本抜けたままだけど、マウスピース矯正はできる?」
「インプラントを入れる予定だけど、先に矯正した方がいいの?」
「昔抜歯したところをそのままにしているけれど、歯並びを治せる?」
このようなお悩みを抱えて来院される患者様は少なくありません。
歯を失ってしまうと、「もう矯正はできない」と思われる方も多いのですが、実際には欠損歯がある方でもマウスピース矯正が可能なケースは数多くあります。
ただし、歯がない部分をどのように治療するかによって矯正方法は大きく変わります。
例えば、将来的にインプラントを入れる予定なのか、それとも歯を移動させて隙間を閉じるのかによって治療計画は全く異なります。
そのため、欠損歯のある症例では、歯並びだけではなく噛み合わせ・歯周組織・補綴治療まで見据えた総合的な診断が重要になります👨⚕️
今回は、欠損歯がある方のマウスピース矯正について、治療の流れやメリット、注意点を詳しくご紹介します。
欠損歯とは?

欠損歯とは、何らかの理由で歯を失った状態をいいます👀
原因として最も多いのは、むし歯や歯周病による抜歯ですが、事故やスポーツによる外傷、
生まれつき永久歯が存在しない「先天性欠如」が原因となる場合もあります。
歯は1本なくなるだけでも、お口全体のバランスに影響します。
例えば、失った歯の両隣の歯は徐々に倒れ込み、噛み合う歯は支えを失うことで伸びてしまうことがあります。
このような変化が進行すると、噛み合わせの乱れだけでなく、食べ物が詰まりやすくなったり、
歯磨きが難しくなってむし歯や歯周病のリスクが高まることもあります。
さらに、将来的にインプラントやブリッジを希望した場合でも、適切なスペースが確保できず、治療が難しくなるケースも少なくありません。
欠損歯があってもマウスピース矯正は可能?
結論として、多くの症例で治療可能です。
近年では、マウスピース矯正の技術が進歩し、以前よりも複雑な症例に対応できるようになっています💡
欠損歯がある場合でも、
・倒れてしまった歯を起こす
・噛み合わせを整える
・インプラントを入れるためのスペースを確保する
・歯を移動させて隙間を閉じる
など、一人ひとりの状態に合わせた治療計画を立てることができます。
ただし、欠損部位の骨の量や歯周病の有無、残っている歯の状態などによって適応は異なるため、精密検査が欠かせません。
インプラントと矯正、どちらを先に行う?

患者様から最も多くいただく質問の一つが、「インプラントと矯正はどちらを先にしたら良いですか?」というものです。
一般的には、矯正治療を先に行うケースが多くあります。
インプラントは一度埋入すると天然歯のように動かすことができません。
そのため、先にインプラントを入れてしまうと、歯並びや噛み合わせを整える際の制限になることがあります。
一方で、矯正治療を先に行えば、理想的な位置に歯を移動させたうえで、インプラントに必要なスペースを確保することができます。
もちろん症例によって順番が異なることもあるため、矯正医と補綴治療を担当する歯科医師が連携して治療計画を立てることが重要です。
マウスピース矯正が欠損歯の症例に向いている理由

マウスピース矯正は、透明で目立ちにくいだけでなく、欠損歯のある患者様にも多くのメリットがあります
まず、取り外しが可能なため、お口の中を清潔に保ちやすく、歯周病の管理がしやすいことが挙げられます。
また、口腔内スキャナー(iTeroなど)を使用することで歯の移動を3Dシミュレーションできるため、
インプラントを予定している位置や必要なスペースを事前に確認しながら治療を進めることができます👨⚕️
さらに、ワイヤー矯正に比べて違和感が少なく、通院回数を抑えられるケースも多いため、お仕事や学校で忙しい方にも選ばれています🌿
欠損歯がある場合に注意したいポイント
欠損歯がある症例では、通常の矯正治療以上に診断が重要になります🦷
特に歯周病が原因で歯を失った場合には、歯ぐきや歯槽骨が健康な状態であることが治療成功の条件となります。
また、歯が少ないことで歯を動かすための支え(アンカレッジ)が不足することがあり、
アタッチメントや顎間ゴム、を併用して治療を行うケースもあります⚡
さらに、欠損部位の骨が大きく吸収している場合には、インプラント治療前に骨造成が必要になることもあります。
そのため、CT撮影や口腔内スキャンなどによる精密検査を行い、患者様一人ひとりに合わせた治療計画を立てることが非常に重要です👨⚕️
名古屋西矯正歯科クリニックでは精密な診断を大切にしています🌿
当院では、患者様一人ひとりのお口の状態を丁寧に診査し、マウスピース矯正だけではなく、
将来的なインプラントやブリッジなども見据えた治療計画をご提案しています。
「歯を失ってしまったから矯正はできない」と諦める前に、一度ご相談ください。
精密検査をもとに、お口全体の健康と機能性、そして美しい口元を目指した治療をご提案いたします👨⚕️

まとめ
欠損歯があっても、マウスピース矯正によって歯並びや噛み合わせを改善できるケースは数多くあります。
しかし、欠損歯の治療では「歯を並べること」だけではなく、その後のインプラントやブリッジ、
歯周病管理まで考えた総合的な治療計画が欠かせません。
精密検査と丁寧なカウンセリングを通して、患者様に最適な治療方法をご提案しています。
欠損歯があり矯正治療を検討されている方は、ぜひお気軽に当院までご相談ください。
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参考文献
- 公益社団法人 日本矯正歯科学会. アライナー型矯正装置による治療指針.
- 公益社団法人 日本矯正歯科学会. マウスピース型矯正装置(アライナー)による矯正治療に関する見解(ポジションステートメント).
- Proffit WR, Fields HW, Larson B, Sarver DM. Contemporary Orthodontics. 6th ed. Elsevier; 2018.
- Graber LW, Vanarsdall RL, Vig KWL, Huang GJ. Orthodontics: Current Principles and Techniques. 6th ed. Elsevier; 2017.









