
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
先天性欠如ってなに?意外と多いって本当?
2026年02月3日
「歯が生え変わらない気がする…」
「大人になっても乳歯が残っている」
そんな相談の中で、実はよく見つかるのが
先天性欠如(せんてんせいけつじょ)です
「珍しい病気なのでは?」と思われがちですが、
実は意外と多い状態なのをご存じでしょうか?
先天性欠如とは?

先天性欠如とは、
👉 生まれつき永久歯の本数が足りない状態のことです。
虫歯やケガで歯を失ったわけではなく、
永久歯のもと(歯胚)が最初から作られていません。
そのため、
乳歯は普通に生えていた
永久歯がなかなか生えてこない
気づかないまま大人になる
というケースも少なくありません。
意外と多いって本当?
結論から言うと、本当です。
日本人では
👉 約5〜10%前後の人に先天性欠如がある
と報告されています。
これはつまり、10人に1人前後は「永久歯が足りない可能性がある」ということ。
歯科医院では、決して珍しいケースではありません。
どの歯が欠如しやすいの?
先天性欠如が起こりやすいのは、次の歯です。
下の前歯の横(側切歯)
小臼歯(前歯と奥歯の間の歯)
この部位は
✔ 見た目に影響しやすい
✔ かみ合わせに関係しやすい
そのため、矯正相談で初めて発覚することがとても多いです。
なぜ今まで気づかなかったの?
先天性欠如が見逃されやすい理由は👇
痛みがない
乳歯が長く残ることがある
日常生活で困らない場合も多い
特に、
「歯並びは少し気になるけど、大きな問題はない」
と思っていた方が、
レントゲン検査で初めて知るケースは本当に多いです。
放置するとどうなるの?
先天性欠如そのものが悪いわけではありませんが、
放置するとトラブルにつながることがあります。
例えば…
歯並びが崩れやすくなる
周囲の歯が倒れてくる
すき間や左右差が目立つ
かみ合わせが不安定になる
- 将来的にインプラントや被せ物が必要になることも
だからこそ、
👉 「あるかどうか」を早めに知ること
👉 どう対応するかを計画すること
がとても大切です。
先天性欠如があっても、矯正はできる?
もちろんできます😊
ただし、先天性欠如がある場合の矯正は、
スペースを閉じるのか
あえて残すのか
将来の補綴(被せ物・インプラント)をどうするか
など、
治療計画の考え方がとても重要になります。
「とりあえず歯を並べる」だけではなく、
将来まで見据えた設計力が必要な矯正になるのが特徴です。
まとめ|先天性欠如は「珍しい」ではなく「よくある」
🦷 先天性欠如は、生まれつき永久歯が足りない状態
🦷 日本人の約5〜10%に見られる、決して珍しくないもの
🦷 問題は「あるかどうか」より「どう対応するか」
🦷 矯正では、見た目と機能、将来の治療まで考えることが大切









