
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
🌀治療後、何年たっても“後戻り”する人がいる理由
2025年11月25日
「矯正終わった=一生安泰」とは限らない?
🎯そもそも「後戻り」って何?

矯正治療で整えた歯並びが、徐々に元の位置へ戻ってしまう現象を「後戻り(リラプス)」といいます。
治療直後の1〜2年に多く見られますが、
中には5年後・10年後にゆっくりズレてくる人もいるのが現実。
では、なぜそんなに時間がたっても“動いてしまう”のでしょうか?
⏳後戻りが起こる「4つの原因」
① 舌癖・頬づえ・咬みグセなど“悪習癖”
舌で前歯を押す(舌癖)
頬づえやうつ伏せ寝など、偏った外力
片側だけで咬むクセ(片咀嚼)
こうした無意識のクセが毎日加わることで、歯は少しずつ動いてしまいます。
特にリテーナーをやめた後にこれらが残っていると、歯は「正しい位置」ではなく「クセに合わせた位置」に再び戻ろうとするのです。
② リテーナー(保定装置)の使用不足

矯正治療後は、リテーナーの装着が“仕上げ”です🦷
最初の1〜2年は1日20時間程度、その後は夜間のみなど、徐々に装着時間を減らします。
しかし「夜だけでも続ける」ことが大切👀
📌 実際に後戻りした方の多くが「装着を自己判断でやめた」ケース。
③ 加齢・骨格変化によるズレ
歯ぐきや骨の状態は、年齢とともに少しずつ変化します🦴
骨密度の低下
顎関節の変化
咬合力のバランス変化
特に中高年になると、歯列のバランスがゆるやかに崩れるリスクが高まるため、「矯正して10年以上経っている人」でも注意が必要です。
④ 親知らずや咬合のバランス
親知らずの圧力や、噛み合わせの不調和が歯列全体に負担をかけてズレるケースもあります。
✅「歯並びはキレイだけど、なんとなく噛みにくい」
✅「前歯がゆがんできた気がする」
…そんな方は見た目より“かみ合わせ”の変化が原因になっていることも。
🧠“後戻りしやすい人”の特徴とは?
| チェックポイント | 後戻りリスク |
|---|---|
| 舌癖がある | 高い |
| 頬づえ・うつ伏せ寝が多い | 高い |
| リテーナーを1年未満でやめた | 高い |
| 元の歯並びのガタつきが強かった | やや高い |
| 抜歯矯正でスペースがあった | やや高い |
| 顎関節症・噛みグセがある | 高い |
1つでも当てはまる人は、定期的なチェックやナイトリテーナーの再装着をおすすめします!
🏥当院の「後戻り防止」サポート
名古屋西矯正歯科クリニックでは、治療後も安心できるように…
✅ 定期検診での歯列チェック
✅ リテーナーの再作製・調整
✅ 舌癖・咬みグセの指導
✅ 必要に応じた部分矯正の提案
など、“治療後こそ大切に”をモットーにサポートしています。
📩「最近ちょっとズレたかも…」と思ったら
歯並びは、自分では気づかないうちに動いていることもあります。
✅気になる前にチェックだけでもOK!
📚参考文献
Little RM. The Irregularity Index: A quantitative score of mandibular anterior alignment. Am J Orthod, 1975.
Booth FA, Edelman JM, Proffit WR. Twenty-year follow-up of patients with permanently retained mandibular incisors. Am J Orthod Dentofacial Orthop, 1984.
Zachrisson BU. Posttreatment changes in dental alignment: A long-term follow-up study. Am J Orthod Dentofacial Orthop, 1997.









