
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
💬「ほうれい線」が目立ってきた…矯正と関係あるの?
2025年11月1日
🪞矯正中にこんなお悩み、ありませんか?
前よりほうれい線が深くなった気がする…
笑ったときの顔がちょっと“老けて見える”…?
口元が引っ込んで、不自然な印象になった…

「せっかく歯並びがきれいになってきたのに、なんで!?」とショックを受ける方も少なくありません。
実はそれ、矯正による“口元の変化”が影響していることもあるんです。
🧠そもそも「ほうれい線」って何?
ほうれい線は、鼻の横から口角に伸びる線で、医学的には「鼻唇溝(びしんこう)」と呼ばれます。
年齢とともに目立つようになりますが、それだけが原因ではありません。
👇 ほうれい線が目立つ原因
加齢による皮膚のたるみ・脂肪の下垂
表情筋の衰え
骨格や歯並びの変化
唇まわりのボリューム減少
👉 そう、「口元の構造」が変わることでほうれい線が目立つことがあるんです。
🦷矯正と“ほうれい線”の関係とは?
① 歯を後ろに引っ込めたことで、唇の支えが減る
とくに「抜歯矯正」で前歯を後方へ動かす治療では、口元のボリュームが減ることがあります。
すると…
唇が内側に入り込んだように見える
皮膚のたるみを支える“内側の柱”が減る
結果的にほうれい線が目立ちやすくなる
② 噛み合わせや咬筋のバランスが変わる
矯正によってかみ合わせが変わると、咀嚼筋(噛む筋肉)や表情筋のバランスも変化します😿
表情筋が使われづらくなると、肌のハリ感が減ってたるみやすくなることも。
③ 元々の骨格タイプが影響しやすい人も
とくに以下のタイプの人は要注意👇
口ゴボ気味(突出した口元)→矯正で大きく後退
面長タイプの方 → 表情の変化がほうれい線に出やすい
もともと唇のボリュームが少なめ
つまり、矯正の影響が出やすい顔立ち・骨格もあるということです。
✅じゃあ、どうすればいいの?
✔治療前に「横顔」や「口元の変化」をしっかりシミュレーション!
無計画に引っ込めすぎない
バランス重視の治療計画を立てる
必要に応じてEラインだけでなくYラインやスマイルバランスも評価
✔治療中・後の表情筋トレーニングも◎
口周りの筋肉を意識して使う
頬を持ち上げるトレーニング
表情の使い方に慣れる練習も大事!
💬矯正は「若返る」こともできる!
逆に、適切な矯正治療で…
ほうれい線が目立たなくなる
口元が引き締まって若く見える
輪郭が整ってリフトアップ効果が出る
という“アンチエイジング効果”が出るケースも多数あります!
大切なのは、治療前の設計と治療中の調整力🦷
見た目と機能、両方のバランスがカギです✨
📚参考文献
Sarver DM. “Soft-tissue treatment planning: Putting the pieces together.” Am J Orthod Dentofacial Orthop, 2006.
Soh J et al. “Perioral changes in adult female patients treated with orthodontics.” Angle Orthod, 2005.
Ozdemir F et al. “Effects of orthodontic treatment on facial soft tissues.” Eur J Dent, 2020.
📝まとめ
「矯正したら、ほうれい線が出た気がする…」
それ、決して気のせいではないかもしれません。
でも大丈夫。
矯正=老け顔ではありません💪🏻
ちゃんとした治療計画があれば、むしろ「自然な若返り」も可能なんです😊
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ほうれい線が気になる方も、口元のお悩みはぜひ一度ご相談ください♪









