- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、ＵＣＬＡカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
🦷歯周病患者さんに矯正をすすめる理由
2025年09月29日
～「歯を残すための矯正」という新しい視点～
「歯周病があるから矯正はできない」と思っていませんか？🤔
実はその逆で、歯周病の方にこそ矯正治療が有効な場合があります✨
歯並びや噛み合わせの乱れを放置すると、歯周病の進行を早め、最悪「咬合崩壊」に…⚡
今回は「歯を守るための矯正」という視点から解説します。
① 放置すると“咬合崩壊”が進むリスク
歯周病で骨が溶けて支えが弱くなると、歯は少しずつ傾いたり移動したりします🦷
その結果…
前歯が前に倒れて“出っ歯”っぽくなる 😬
奥歯が沈み込み、噛み合わせが深くなる 😵
部分的に噛めない歯が増え、残った歯に負担集中 💥
こうして連鎖的に噛み合わせが崩れていくのが「咬合崩壊」💔
歯を失うスピードを早める大きな要因なんです。
② 矯正で噛み合わせを整えると、歯を長持ちさせられる
マウスピース矯正やワイヤー矯正で歯並びを整えると…
✅ 清掃性アップ → 歯ブラシやフロスが通りやすくなり、プラーク除去率UP✨
✅ 咬合力の分散 → 特定の歯だけに強い力がかからなくなり、歯周組織の負担が減少💪
✅ 見た目の改善 → 笑顔が明るくなり、セルフケアの習慣も定着しやすい😊
つまり「見た目のための矯正」だけでなく、**“歯を守るための矯正”**でもあるんです。
③ 年齢が高くても矯正は可能
「矯正は若い人だけ」と思われがちですが🙅♂️
歯周病がコントロールされていれば、40代・50代以降でも治療は可能！
特にマウスピース矯正は…
🔹 取り外してブラッシングできる
🔹 部分的な移動や軽度矯正も選べる
という点で、歯周病患者さんに相性がいいケースも多いんです。
④ 保定期こそ歯周病管理のゴールデンタイム
矯正治療が終わっても、リテーナーを使いながら定期検診を受けることが大切🪥
「保定期＝歯周病管理期」と考えると、長期的に歯を守る習慣づけになります🔄
まとめ
歯周病があるからといって矯正をあきらめる必要はありません🙆♀️
むしろ噛み合わせを整えることで、残せる歯を1本でも多く守ることにつながります💎
✨「見た目」だけじゃない、「歯を守るための矯正」✨
これからの時代にとても大切な考え方です。
📱無料カウンセリング受付中！
「自分は矯正できるのかな？」と気になったら、まずはお気軽にご相談ください😊
👉
📚参考文献
Cortellini P, et al. Orthodontic treatment in periodontally compromised patients: a systematic review. J Clin Periodontol. 2019;46(Suppl 21):287–301.
Re S, et al. Orthodontics in periodontal therapy. Periodontol 2000. 2018;77(1):216–227.
Ericsson I, et al. Effects of orthodontic movement on periodontal tissues in dogs. Angle Orthod. 1977;47(4):390–398.
