
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
大人と子ども、矯正の治療期間はどっちが長い?
2025年08月29日
年齢による違いと“治療がスムーズに進む人”の共通点とは

🟨「大人は治るのに時間がかかる」って本当?
矯正治療を始めるにあたって、患者さんからよく聞かれる質問のひとつが、
「子どものうちにやった方が早く終わるんですよね?」
「もう大人なので、治るのに時間がかかりますか?」
というもの。
結論から言うと…
✅ 子どもと比べると、大人の方が“少しだけ”治療期間が長くなる傾向はあります。
でも、それだけで矯正をあきらめるのはもったいないんです!
その理由や、治療がスムーズに進む人の特徴について解説していきます。
👧🧑子どもと大人の「骨」の違いがカギ
子どもの矯正(成長期矯正)
骨がやわらかく、歯が動きやすい
上下のあごのバランスも「骨格レベル」で整えられる
骨格的なずれがある場合は、早めに始める方が有利
大人の矯正(永久歯列・完成後)
骨がしっかりしていて、動きはややゆるやか
骨格の成長が止まっているため、歯の位置で整えるしかない
骨格的な問題が大きい場合は外科手術の選択肢もあり
とはいえ、大人でも矯正は十分に可能。
最近では20代~40代で始める方がとても増えています!
⏳平均的な治療期間の比較
| 年齢層 | 平均治療期間 | 備考 |
|---|---|---|
| 小中学生(Ⅰ期) | 約1〜2年 | 骨格改善が中心。仕上げはⅡ期で。 |
| 高校生〜大学生 | 約1.5〜2.5年 | 成長終了間近。仕上がり◎ |
| 大人(20代〜40代) | 約2〜3年 | 咬合・審美のバランスが重要 |
| 50代以上 | 約2.5〜3.5年 | 骨代謝の低下や補綴処置と連携も |
※使用する装置(ワイヤー/マウスピース)、難易度、患者の協力度により変動あり
🧠年齢よりも大切な3つのポイント
治療期間を左右するのは“年齢”だけではありません。
以下の要素が、実は期間に大きく関わってきます👇
✅ 1. 装置の使用状況(マウスピースなら装着時間)
特にインビザラインでは、1日20〜22時間の装着が必須。
時間が守れていないと、歯の動きが遅れ、再スキャンや治療延長につながることも。
✅ 2. 歯や骨の状態(歯周病・骨量など)
大人は虫歯治療や歯周病の既往がある場合が多く、
その対応が必要になると開始前や途中で治療時間がかかることもあります。
✅ 3. 舌や口まわりの癖
「舌癖」「口呼吸」「唇の圧」などがあると、
歯の動きに悪影響を与え、ズレや戻りが起こるリスクが高くなります。
💬【まとめ】矯正期間は「年齢+生活スタイル+協力度」で決まる!
✅ 子どもは骨格的改善ができる分、早く終わることが多い
✅ 大人でもきちんと協力すれば、十分な結果とスピードが得られる
✅ 年齢よりも「どれだけ意識して取り組めるか」が成功のカギ!
📩治療期間が気になる方へ
当院では、患者さんのライフスタイル・年齢・ご希望をふまえて、
最適な治療計画をご提案しています。
「大人になってからでも間に合う?」
「卒業までに終わらせたい!」
「早く終わる方法ってあるの?」
など、気になることがあればお気軽にご相談ください😊
📚参考文献
Proffit WR, Fields HW, Sarver DM. Contemporary Orthodontics. Elsevier, 2018.
Kravitz ND, et al. How well does Invisalign work? AJODO, 2009.
Little RM. The irregularity index: a quantitative score of mandibular anterior alignment. Am J Orthod, 1975.









