
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
なぜ“インビザラインだけ”で治らない人がいるのか?
2025年07月13日
限界・不得意な動きと、治療を成功させる工夫とは?
「インビザライン=なんでも治せる」は本当?
透明で取り外し可能なマウスピース矯正「インビザライン」。
見た目が自然で、痛みも少ないことから人気が高まっています。
でも実は、「インビザラインだけでは治らない」ケースも存在するんです。
✅ インビザラインが“不得意”とする動きとは?
インビザラインは3Dシミュレーションとアライナーで歯を動かしますが、
すべての動きが得意というわけではありません。

① 奥歯の挺出(歯を下に引っ張り出す)
アライナーは基本「押す力」がメイン
引っぱる動きは苦手
特に奥歯は「浮いたまま」になりやすい
② 歯の回転(とくに円柱状の歯)
丸っこい側切歯・犬歯の軸を回す動きが弱い
回転量が大きいと、途中で動かなくなるケースも
③ 大きな歯の移動(特に抜歯ケース)
前歯を後ろに大きく引っ込めたい場合など
アンカレッジコントロール(支点)が難しい
④ 歯根のコントロール(トルクコントロール)
歯冠だけ動いて根っこが残るようなズレが起きやすい
前歯の角度が思った通りにいかない…なんてことも
✅ それでも「治る人」と「治らない人」の違いは?
治るかどうかの分かれ目は、
👉 治療計画に“工夫”があるか
👉 必要に応じて他の装置を併用しているか
インビザラインで“限界突破”するための工夫
🟧 アタッチメントの活用
歯の表面に小さな突起をつけて、アライナーの力をしっかり伝える
種類や配置も、治療設計の腕の見せどころ
🧲 アンカースクリュー(ミニスクリュー)の併用
骨に小さなネジを入れ、歯を動かすための固定源に
特に「抜歯後のスペース閉鎖」「挺出」に有効
🦷 コンビネーション治療(部分的なワイヤー併用)
特に難しい歯だけワイヤー矯正を一時併用することで
インビザライン単独よりも安定した動きが可能に
🔁 リファインメント(再設計)
治療途中で微調整を加える「修正シミュレーション」
1回で完璧を目指さず、「リファイン前提設計」が重要
まとめ:インビザラインは“万能”じゃない。でも“工夫”で可能性は広がる!
インビザラインは素晴らしい治療法ですが、
万能な魔法ではありません。
✅ 得意・不得意を理解し、
✅ 必要な装置や補助を使いこなすことで、
✅ “インビザラインだけでは治らない”を“治る”に変えることができます。
「治らなかった」原因は、あなたの歯並びではなく、“治療設計”だったのかもしれません。
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🧾参考文献
Rossini G, et al. Efficacy of clear aligners in controlling tooth movement: A systematic review. Angle Orthod. 2015;85(5):881–889.
Grünheid T, et al. Evaluation of Invisalign treatment effectiveness and efficiency compared with conventional fixed appliances: A retrospective review. Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2017;151(3):430–435.
Castroflorio T, et al. Clear aligner orthodontic therapy: A systematic review. Angle Orthod. 2022.









