
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
🦷 自分らしい美しさを引き出す! 顔立ちに合ったマウスピース矯正とは?📝
2025年06月1日
私たちの顔の印象は、「歯並び」や「口元の形」だけでなく、その下にある骨格によって大きく左右されます💁♀️
矯正治療と聞くと「歯をまっすぐに並べる」「Eラインを整える」といった見た目の理想像ばかりが先行しがちですが、実はその人の骨格に合った“自然な整い方”が何より大切なんです😊
今回は、その中でも特にオーストラロイド系(アボリジニやメラネシア系にみられる顔立ち)に多い、頬骨や下顎の発達した骨格タイプに合わせた、マウスピース矯正の考え方についてご紹介します🦷
🌍 オーストラロイドとは?
少し専門的なお話になりますが、「オーストラロイド」という分類は、かつて人類学の分野で使われていた人類の系統分類のひとつです。
現代では遺伝的多様性や人権への配慮からあまり使われなくなりましたが、矯正治療の現場では“骨格の傾向”として一定のパターンを知っておくことが重要とされています🤔
🔸特徴としては、
頬骨が高く横に広がっている
顎ががっしりしている
口元の骨格がやや前方に出やすい
歯が比較的大きく、スペース不足になりやすい
などが挙げられます。
こういった骨格を持つ方が、「欧米的なEライン(鼻先と顎先を結んだラインより口元が少し引っ込んでいる状態)」を無理に目指すと、顔のバランスが崩れてしまうこともあるんです😣
💡 骨格に合わせた矯正治療のアプローチ
1. Eラインよりも“バランス”重視
「Eライン」はあくまで一つの目安であって、万人に当てはまる“正解”ではありません💁♀️
特に顎や頬の骨がしっかりしているタイプでは、口元を引っ込めすぎると不自然になったり、老けた印象を与えてしまうことも。
マウスピース矯正では、患者さんの骨格や顔立ちをしっかりと分析し、不自然にならない範囲での前歯の位置調整を行うことが可能です☝️
2. 抜歯の有無は慎重に判断
骨格によっては歯が大きく、並びきらないケースも。そういった場合、抜歯を選択するかどうかは非常に重要なポイントです。
ただし、無理な抜歯による口元の変化はリスクもあるため、骨格の特徴をふまえたうえで、
必要最小限のスペース確保(歯列の拡大やIPR〈歯の間を少しずつ削る処置〉など)を検討することが大切です。
3. マウスピース矯正ならではの細かな調整
マウスピース矯正(インビザラインなど)は、ソフトウェア上で3Dシミュレーションが可能なので、顎や口元とのバランスを見ながら、
・どの歯をどこまで動かすか
・横顔の変化がどうなるか
などを事前に確認できます🧑⚕️
骨格に特徴がある方にも、納得したうえで治療を進められる安心感があります☝️
👤 顔立ちに合った“その人らしい美しさ”をめざす時代へ
矯正治療において、これまで重視されてきたのは「均一な理想像」。
ですが、今では多様性を尊重し、その人の持つ魅力を引き出す矯正が主流になっています。
特に、オーストラロイド系のように骨格に個性のある方こそ、「その特徴を活かす設計」が必要です🙆♀️
決して「欧米的な基準」に合わせる必要はありません。
🌱歯並びを整えることは、
・虫歯や歯周病の予防
・かみ合わせの改善
・将来的な歯の寿命の延長
にもつながりますし、自信を持って笑えるという精神的な効果も大きな魅力です😊
📌 まとめ:骨格を知れば、矯正の選び方が変わる!
あなたの骨格や顔立ちに合わせて、無理なく自然に整える
それが現代のマウスピース矯正の魅力です✨
「Eラインに合わないから…」とあきらめるのではなく、“自分に合った美しさ”を見つけにいきましょう。
まずはお気軽に、カウンセリングでご相談くださいね😊🦷