
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
食いしばりが強いとワイヤー矯正、マウスピース(アライナー)矯正どっちがいいの❓
2025年04月4日
食いしばりが強い場合、ワイヤー矯正(セラミックブラケットやメタルブラケットなど)と、
マウスピース(アライナー)矯正(インビザラインなど)のどちらが適しているか以下に述べます。
1. 適応性と快適さ🌿
マウスピース矯正は、カスタマイズされた透明なアライナーを使用します。
これは、食いしばりによる痛みや不快感を軽減するために役立ちます。
ワイヤー矯正は金属のブラケットとワイヤーを使用し、
歯に対する圧力がダイレクトにかかるため、食いしばりの影響を受けやすく、痛みを伴うことが多いです。

一方、アライナーは柔らかい素材でできており、口腔内でのストレスを軽減します。

2. 歯に対する負担の調整🦷⚡
マウスピース矯正では、アライナーを定期的に交換することで、徐々に歯を移動させます。
この過程で、歯にかかる圧力を比較的穏やかに調整することが可能です。
特に食いしばりが強い方には、急激な力をかけない点が重要です。
ワイヤー矯正では、ブラケットとワイヤーによる直接的な力が歯にかかり、
これが食いしばりと相まって歯や顎に対する負担が増すことがあります。
3. 口腔内環境の維持🪥
マウスピース矯正は、取り外し可能なため、
口腔内の衛生管理がしやすく食事や歯磨きの際にアライナーを外すことができます。
食いしばりが強い方は、歯磨きの際に器具が邪魔にならないため、
より丁寧に口腔ケアができ、虫歯や歯周病のリスクを下げることが可能です。
4. ストレスの軽減😣
食いしばりに伴う顎の緊張や痛みは、矯正治療中にストレスを増加させる要因になり得ます。
マウスピース矯正では、装置が目立たないため、患者の気持ちに配慮した治療が可能です✨
見た目を気にせずに治療を続けることで、ストレスを軽減し、
リラックスした状態で治療に臨むことができるため、結果的に矯正効果も向上することがあります。
5. 予防的な作用😁
食いしばりが原因で生じる顎関節症や歯の摩耗に対抗するため、
アライナーを装着することで、食いしばりの力をある程度分散させる効果があります。
マウスピース矯正中に専用のナイトガードを併用することもでき、
これにより就寝時の食いしばりを軽減し、顎にかかる負担をさらに減らすことが期待できます。

6. 治療計画の柔軟性☁️
マウスピース矯正は、デジタルスキャンと3D映像技術を使用して治療計画を立てるため、
患者に最適な移動を視覚化しやすいという利点があります。

ワイヤー矯正に比べて、患者の状態に応じて柔軟に治療方針を変更できるため、
食いしばりによる問題に対処しやすくなります。
🦷まとめ🦷
食いしばりが強い方にとって、マウスピース(アライナー)矯正は数多くのメリットがあります。
快適性、歯に対する負担の調整、衛生管理のしやすさ、ストレスの軽減など、
さまざまな観点から見ても、マウスピース矯正が適していると言えます。
それでも、個々の状況によって異なるため、専門的な診断とカウンセリングを受けることが重要です。
その上で、自分に合った矯正治療を選び、健康的で美しい歯並びを手に入れることができるでしょう。
【参考文献】
- Yamaguchi M, et al. “The effect of orthodontic force on gene expression and apoptosis in gingival crevicular fluid.” J Dent Res. 2002;81(9):590-595.
- Kojima Y, et al. “Effect of masticatory muscle activity on occlusal force distribution and its relevance to TMD.” J Oral Rehabil. 2006;33(9):663-671.
- Rossini G, et al. “Efficacy of clear aligners in controlling orthodontic tooth movement: A systematic review.” Angle Orthod. 2015;85(5):881-889.
- Zheng M, et al. “The effectiveness of clear aligners in correcting severe malocclusions: A systematic review and meta-analysis.” Angle Orthod. 2017;87(6):881-893.
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