
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
【マウスピース矯正】小臼歯部の噛み合わせが甘くなる理由は?🦷
2025年02月9日
マウスピース矯正治療は、近年人気のある矯正方法の一つであり、主に見た目が気になる患者に対する選択肢として用いられています🦷
しかし、治療過程で多くの患者が経験することの一つに、小臼歯部の噛み合わせが甘くなるという現象があります。
この現象にはいくつかの理由が存在します。
🦷マウスピースの特性
マウスピース矯正は、少しずつ歯を移動させるためにカスタマイズされた透明なプラスチック製の装置です。
これにより、痛みが少なく患者の日常生活を妨げにくいという利点があります。
しかし、マウスピースは部分的にしか力をかけることができないため、特に小臼歯部のように、複雑な噛み合わせの調整が必要な場合には、力の入れ方が限定的になりがちです❌
このため、噛み合わせが不均一になることがあります😔
🦷歯の移動の過程
マウスピース矯正では、一定の期間ごとに新しいマウスピースに交換していくことが基本です📌
各ステップで歯が目的の位置に移動するため、移動の途中段階では、特に小臼歯部の噛み合わせが甘く感じられることが多くなります。
歯は一度に大量に動くわけではなく、各歯がそれぞれ異なる速度で移動するため、特定の位置で揃わないことが多いのです⚠️
🦷矯正計画の精度
マウスピース矯正治療は、デジタル技術を用いて行われます💻
治療計画は設計の精度に左右されます。
治療計画の段階で、小臼歯部の噛み合わせに対する計画が不十分であった場合、治療が進むにつれて噛み合わせが甘くなることがあります。
不適切な設計や予測される歯の動きの誤差は、噛み合わせに影響を与える要因となり、クリニック選びが重要となります🏥
🦷患者の協力度
マウスピース矯正装置は、外して食事や歯磨きを行うことができるため、患者の協力度によって治療結果が左右されます🍰🍫🍘
指定された時間装着しない場合、や口腔習癖などで歯の移動が遅れたり、正しく噛み合わせが形成されなかったりする可能性があります。
その結果、小臼歯部の噛み合わせが甘くなる場合があります⚠️
🦷モニタリングの重要性
マウスピース矯正治療では、定期的なチェックが不可欠です🦷
矯正医、歯科衛生士による適切なチェックがなければ、治療の進行や噛み合わせの状態が把握できないまま治療が続けられることになります。
定期的なフォローアップが不足すると、適切な調整が行われず、噛み合わせの不具合が発生する恐れがあります👀
まとめ
マウスピース矯正治療において小臼歯部の噛み合わせが甘くなる理由は、さまざまな要因が絡み合っています😔
マウスピースの特性による力のかけ方、歯の移動の段階、治療計画の精度、患者の協力度、そしてモニタリングの重要性が、噛み合わせに影響を与えています。
このような現象が見られた場合は、速やかに矯正医に相談し、適切な対処を受けることが大切です。
どんな矯正方法を選択するにしても、専門家の指導のもとで進めることが、理想的な治療結果を得るためには不可欠です🌿