
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
🦷「“出っ歯”に見えるのは、唇とアゴのせいかも?」
2025年07月15日
〜前歯じゃなくて“顔全体のバランス”を見てみよう〜
「私、出っ歯なんです…」
そう言ってカウンセリングに来られる患者さんの中には、
実は前歯はそこまで前に出ていない方も多いんです。
じゃあ、なぜ「出っ歯っぽく見える」のでしょうか?
実はその“原因”は、歯だけじゃないかもしれません。
✅ 出っ歯=前歯が前に出てる?実はちょっと違うかも
いわゆる「出っ歯(上顎前突)」というのは、
本来は上の前歯が過度に前方に傾斜している状態を指します。
でも、見た目の印象はもっと複雑です。
👀 例えばこんな場合も、「出っ歯に見える」と感じる方がいます:
下アゴが後退している(下顎劣成長)
唇が前方に張り出している(口輪筋の緊張や厚み)
鼻やアゴが小さめで、相対的に口元が目立つ
スマイル時に歯ぐきが大きく見える(ガミースマイル)
つまり、「出っ歯っぽさ=上の前歯の位置」だけではないのです。

✅ 横顔のバランスを見てみよう
“出っ歯に見える”かどうかは、横顔のバランスがカギ🔑
歯だけでなく、唇・鼻・アゴなど全体の調和が影響します。
たとえば:
| お悩み | 実際の原因かも? |
|---|---|
| 前歯が出てる気がする | 下顎が小さく後退している可能性あり |
| 唇が閉じにくい | 唇の厚み or 歯列の突出感が原因かも |
| なんとなくもっこり見える | 骨格と軟組織のバランスの問題 |
📸 写真で見比べると、「歯はそんなに出てないのに、口元が前に見える…」という方、実はたくさんいます。
✅「歯を引っ込めれば解決!」とは限らない
ここで注意したいのが、「じゃあ歯を引っ込めればいいんだ!」と思い込むこと。
👎 無理に歯を内側に引っ込めすぎると…
口元が不自然に凹む
老け顔に見える
唇の支えがなくなってシワが出る
…など、別の見た目の悩みが出てしまうことも。
💬じゃあどうすればいいの?
正解は、「口元全体のバランス」を見た上で、
歯の位置だけでなく、唇・アゴ・筋肉の関係性もふまえて診断すること。
矯正治療では、歯だけを見るのではなく、“顔の印象そのもの”を整えることがとても大切です✨
🎁まずは横顔の写真チェックからはじめよう
「私の出っ歯は、本当に歯のせい?」
気になった方は、まずは横顔の写真を見てみてください。
できれば“笑ってないとき”と“笑ったとき”の両方。
思い込みではなく、本当の原因を知ることで、
あなたにとってベストな矯正治療が見えてくるかもしれません😊
無料カウンセリングやLINEからもご相談できます!
📚参考文献
Proffit WR, Fields HW, Larson BE, Sarver DM. Contemporary Orthodontics. 6th ed. Elsevier; 2019.
― 顔貌と歯列・顎位の相互関係、審美評価に関する基本文献。Sarver DM. “The importance of the soft tissue paradigm in orthodontic diagnosis and treatment planning.” Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2006;129(3):239-245.
― 口元や軟組織の見え方が、治療計画にどう影響するかを詳述。Nanda R, Ghosh J. Esthetics and Biomechanics in Orthodontics. 2nd ed. Elsevier; 2015.
― 審美的な顔貌と咬合、アプローチ別の設計について









