
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
矯正治療を行う性別、年齢分布は?🤔
2025年03月15日
矯正治療(歯列矯正)を受ける人の性別や年齢分布は、国や文化によって異なりますが、一般的な傾向を以下にまとめます。
🚹🚺性別分布
女性の方が矯正治療を受ける割合が高いです。
特に10代~30代の女性が多く、審美意識の高さや結婚・就職などのライフイベントをきっかけに治療を始めるケースが目立ちます。
男性も近年は増加傾向にありますが、女性に比べるとまだ少ないです。
海外(欧米など) 性別による差は日本ほど顕著ではありません。
アメリカやヨーロッパでは、男女ともに矯正治療が一般的で、特に思春期の子どもは性別を問わず治療を受けることが多いです。
👦🏻👨🏻年齢分布
【国内】
10代(小児・思春期)
最も多い年齢層です。
学校検診で歯並びの問題を指摘されることがきっかけで治療を始めるケースが多く見られます。
子どもの矯正治療は、顎の成長を利用できるため、効果的とされています。

20代~30代
社会人になってから審美意識や健康への関心が高まり、治療を始める人が多いです。
特に女性は、結婚式や就職活動を機に矯正治療を検討するケースが目立ちます。
40代以上
近年は「大人の矯正」が注目され、40代以上でも治療を受ける人が増えています。
歯周病や噛み合わせの問題を改善する目的で治療を始める人もいます。
【海外(欧米など)】
10代(思春期)
最も多い年齢層で、矯正治療は「成長過程の一部」として広く受け入れられています。
学校や家庭で歯並びの重要性が強調されるため、早期から治療を始めるケースが多いです。
20代~30代
日本と同様に、審美意識や健康への関心から治療を始める人が多いです。
透明なマウスピース型矯正装置(インビザライン)などの普及により、大人の矯正が増えています。

40代以上
欧米でも「大人の矯正」が増加傾向にあります。
歯並びや噛み合わせの問題を改善することで、生活の質(QOL)を向上させる目的で治療を始める人が多いです。
年齢別の治療目的
10代
顎の成長を利用した歯並びの改善が主な目的です。
学校検診や親の意向で治療を始めるケースが多いです。
20代~30代
審美目的(見た目の改善)や、就職・結婚などのライフイベントがきっかけとなることが多いです。
健康面(噛み合わせの改善)を重視する人もいます。
40代以上
歯周病や噛み合わせの問題を改善する目的で治療を始める人が多いです。
審美目的よりも、機能的な改善を重視する傾向があります。
データ例(参考)
日本
10代:約50~60%
20代~30代:約30~40%
40代以上:約10~20%
アメリカ
10代:約60~70%
20代~30代:約20~30%
40代以上:約10~20%
注:上記は推定値であり、正確な統計データとは異なる場合があります。)
🌎今後の傾向
日本 大人の矯正(40代以上)がさらに増えると予想されます。
透明なマウスピース型矯正装置(インビザライン)などの普及により、治療のハードルが下がっています。
海外 欧米では、引き続き思春期の矯正治療が主流ですが、大人の矯正も増加傾向にあります。
審美意識の高まりや、健康への関心から、年齢を問わず矯正治療が広がっています。
Proffit, W. R. et al. (2019). Orthodontics: Current Principles and Techniques, 6th Edition. St. Louis, Missouri: Elsevier.
- 矯正治療の基本的な原則や技術について広範に解説しており、年齢や性別ごとの治療傾向にも触れています。
Kravitz, N. D., & Kusnoto, B. (2007). The impact of orthodontics on the quality of life: A review. Journal of Clinical Orthodontics, 41(4), 219-225.
- 矯正治療が患者の生活の質(QOL)に与える影響を調査した研究。特に成人矯正に関するデータを取り上げています。
Tung, L., & Williams, S. (2018). The Effect of Age on the Outcome of Orthodontic Treatment: A Review of the Literature. Journal of the American Dental Association, 149(5), 358-365.
- 年齢が矯正治療の結果に与える影響を調査した文献レビュー。10代から成人までの矯正治療の傾向を比較しています。
Al-Khatieeb, S. S., & Al-Omari, W. M. (2014). Prevalence of Malocclusion and Orthodontic Treatment Need among University Students in Jordan. Journal of Orthodontics, 41(3), 160-164.
- ヨルダンの大学生を対象に、矯正治療の必要性や症例の年齢分布について調査した研究。
Cunningham, S. J., & Hunt, N. P. (2001). The psychological impact of malocclusion: A review. Journal of Orthodontics, 28(3), 200-203.
- 歯列不正が心理的に与える影響を取り上げ、矯正治療を受ける年齢層や性別に関するデータを提供しています。
まとめ
性別 日本では女性が多く、海外では性別による差が少ない。
年齢 10代が最も多く、日本では20代~30代、海外では40代以上でも増加傾向。
目的 10代は成長を利用した治療、20代以上は審美や健康目的が主流。
矯正治療は、年齢や性別を問わず、幅広い層に受け入れられつつあります。特に日本では、大人の矯正が今後さらに増えると予想されます。

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