
- この記事の監修者
- 医療法人「建昇会」理事長。歯科医師。愛知学院大学歯学部卒業、日本成人矯正歯科学会会員、日本矯正歯科学会会員、UCLAカリフォルニア大学ロサンゼルス校歯科矯正科修了。
矯正すると老けるって本当?頬こけ・ほうれい線・口元が変わる理由を矯正歯科が解説🦷
2026年10月27日
「矯正をしたら老け顔になったという話を聞いた」
「抜歯矯正をすると頬がこけるって本当?」
「口ゴボを治したいけれど、口元が下がりすぎて老けて見えるのは嫌…」

歯列矯正を検討している方の中には、このような不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
最近では、SNSなどでも「矯正をしたら老けた」「抜歯矯正で顔が変わった」といった体験談を目にすることがあります😵💫
歯並びをきれいにするために始めた矯正治療で、かえって顔の印象が悪くなってしまうのではないかと心配になりますよね。
では、本当に矯正治療によって老け顔になることがあるのでしょうか?
結論からいうと、矯正治療によって口元や横顔の印象が変化し、以前より老けて見えると感じる場合はあります。
しかし、矯正治療そのものが顔の老化を進めるわけではありません。
また、抜歯をしたから必ず老ける、非抜歯だから老けないという単純なものでもありません。
重要なのは、歯をどの方向へ、どのくらい動かすのか。
そして、その結果として唇や口元がどのように変化するのかということです🦷
今回は、矯正すると老けると言われる理由や、頬こけ・ほうれい線・唇の変化との関係、
そして後悔しないために知っておきたいポイントについて詳しく解説します😊
そもそも「老ける矯正」とは?🤔

「老ける矯正」という言葉は、医学的な正式名称ではありません。
一般的には、矯正治療によって口元や顔の印象が変わり、治療前よりも老けて見えると感じる状態を指して使われています🥲
例えば、次のような変化です。
- 口元が引っ込み、唇が薄く見える
- 頬がこけたように感じる
- ほうれい線が目立つように感じる
- 口元のふくらみが減り、顔が寂しい印象になる
- 横顔が以前より平坦に見える
ただし、これらの変化がすべて矯正治療によって起こるわけではありません。
顔の印象には、骨格や歯の位置だけでなく、皮下脂肪、筋肉、皮膚の弾力、体重、年齢など、さまざまな要素が関係しています👨⚕️
また、矯正治療には数か月から数年かかることもあるため、その間の自然な顔の変化が重なることもあります🕒
そのため、「矯正後に老けて見えるようになった」という印象と、「矯正が直接老化を引き起こした」ということは分けて考える必要があります。
① 前歯を下げることで唇の位置が変わる

矯正治療による顔の変化を考えるうえで、特に重要なのが前歯の位置です。
実は、前歯は単に食べ物を噛み切るためだけのものではありません。
前歯の位置は、唇の突出感や口元の形にも関係しています🙂
例えば、出っ歯や口ゴボの方では、上の前歯が前方に位置していることで、上唇が前に出て見える場合があります。
このようなケースでは、矯正治療によって前歯を後方へ移動させることで、口元の突出感が改善し、横顔がすっきり見えることがあります✨
これは、口ゴボを気にしている患者さんにとって期待される変化の一つです。
しかし、前歯を後ろへ動かしたときの唇の変化には個人差があります。
唇の厚みや筋肉の状態、もともとの前歯の位置などによって、前歯を同じ距離だけ動かしても、唇の下がり方は同じではありません📝
また、もともと口元の突出感が少ない方では、前歯を大きく後方へ移動させることで、唇のふくらみが減ったように見える場合もあります。
その結果、以前より口元が寂しい印象になり、「老けて見える」と感じることがあります。
つまり、前歯を下げること自体が悪いのではなく、その方の顔立ちに対して適切な位置まで動かすことが重要なのです💻
② 抜歯矯正をすると老けるって本当?🦷
「抜歯矯正をすると老ける」という話を聞いたことがある方も多いと思います。
特に、上下の小臼歯を抜いて矯正する場合、口元が大きく引っ込んでしまうのではないかと心配される方もいらっしゃいます🦷
しかし、抜歯をすること自体が、直接老け顔の原因になるわけではありません。
抜歯矯正は、歯を並べるためのスペースを確保したり、前歯を後方へ移動させたりするために行う治療方法の一つです。
例えば、歯並びのガタガタが大きい場合には、抜歯でできたスペースの多くを歯の重なりを改善するために使用することがあります🌿
一方、口ゴボや出っ歯を改善したい場合には、抜歯で確保したスペースを利用して前歯を後方へ移動させることがあります。
このように、同じ抜歯矯正でも、抜歯スペースを何に使うかによって口元の変化は異なります。
抜歯をしたからといって、必ず前歯が大きく下がるわけではないのです。
また、抜歯矯正が適している方では、前歯の突出感が改善することで、むしろ口元のバランスが整い、自然ですっきりした印象になることもあります🙂
反対に、非抜歯であっても、歯を並べるために前歯を前方へ傾けすぎると、口元の突出感が強くなる場合があります。
大切なのは、抜歯するかどうかだけでなく、治療後の前歯の位置と口元のバランスをどのように設計するかということです。
③ 矯正すると頬がこけるのはなぜ?
矯正治療後の変化として、よく話題になるのが「頬こけ」です。
「抜歯をすると頬がへこむ」
「矯正をしたら頬骨が目立つようになった」
このような話を聞くと、顔の輪郭まで大きく変わってしまうのではないかと不安になりますよね😰
しかし、頬のふくらみは、歯の位置だけで決まるものではありません。
頬の形には、頬骨などの骨格、皮下脂肪、咀嚼筋、皮膚の状態などが関係しています🦴
特に、頬の脂肪が少ない方や、もともと頬骨が目立ちやすい方では、わずかな体重変化でも頬がこけたように見えることがあります。
また、矯正治療中には、歯の痛みや装置の違和感によって、一時的に硬い食べ物を避けたり、食事量が変わったりする方もいます。
その結果、体重が減少すれば、顔の脂肪も減って頬の印象が変わる可能性があります。
さらに、治療中に噛む習慣や筋肉の使い方が変化することで、顔の見え方に影響する可能性も考えられます。
ただし、矯正治療や抜歯が直接頬こけを引き起こすという因果関係は、十分に確立されていません。
頬がこけたように感じた場合には、体重変化や年齢、もともとの顔立ちなども含めて考えることが大切です👨⚕️
④ 矯正するとほうれい線が深くなる?
「矯正をするとほうれい線が目立つようになる」という話もあります🥲
ほうれい線とは、鼻の横から口角に向かって伸びる溝のことです。
ほうれい線の見え方には、頬の脂肪や皮膚の弾力、骨格、加齢などが関係しています。
矯正治療によって前歯を後方へ移動させると、上唇の位置や口元の突出感が変化する場合があります👄
その結果、鼻の下や口元周辺の立体感が変わり、以前よりほうれい線が目立つように感じる可能性があります。
しかし、前歯を下げると必ずほうれい線が深くなるというわけではありません。
ほうれい線は、歯の位置だけでなく、頬の軟組織や皮膚の状態などにも大きく左右されます。

また、矯正治療中には時間が経過するため、その間に自然な加齢による変化が起こることもあります。
治療前後の写真を比較する際には、表情や照明、撮影角度、体重などの条件が異なるだけでも、ほうれい線の見え方が変わります。
そのため、矯正治療後にほうれい線が目立ったとしても、必ずしも矯正治療が原因とは限らないのです
⑤ 口元を下げすぎると老けて見える?
口ゴボや出っ歯を改善したい方の中には、「できるだけ口元を引っ込めたい」と希望される方もいらっしゃいます🌿
しかし、ここで知っておいていただきたいことがあります。
それは、口元は下げれば下げるほど美しくなるわけではないということです🙆♀️
横顔のバランスを考える際には、鼻先と顎先を結んだEラインという基準が用いられることがあります。
ただし、Eラインはあくまで評価方法の一つです。
鼻や顎の形、唇の厚み、骨格、年齢などによって、自然に見える口元の位置は異なります。
そのため、すべての患者さんの唇を同じ位置に合わせればよいというものではありません。
例えば、もともと唇が薄い方や、口元の突出感が少ない方では、前歯を大きく後方へ移動させることで、
唇がさらに薄く見えたり、口元の立体感が減ったように感じたりする可能性があります😵💫
一方で、口元の突出感が強い方では、適切に前歯を後方へ移動させることで、口が閉じやすくなったり、横顔のバランスが改善したりすることがあります。
重要なのは、前歯をどこまで下げられるかではなく、その方にとってどの位置が適切なのかを考えることです✨
⑥ 人中が長くなって老けて見えることはある?

矯正治療と関連して、「人中が長くなった」という声を聞くこともあります。
人中とは、鼻の下から上唇までの部分を指します。
口元が突出している方では、前歯や上唇が前方に位置していることで、鼻の下の皮膚が張って見える場合があります👃
矯正治療によって前歯を後方へ移動させると、上唇の位置や角度が変わり、鼻の下の見え方が変化することがあります。
その結果、実際に人中の長さが大きく変わっていなくても、以前より長く見えると感じる場合があります。
ただし、矯正治療によって必ず人中そのものが長くなるわけではありません。
また、人中の見え方は唇の厚みや表情、撮影角度などによっても変化します。
そのため、治療前後の印象を比較するときには、単に鼻の下の長さだけでなく、唇の形や口元全体のバランスを見ることが大切です👀
⑦ 年齢によって矯正後の顔の変化は違う?👩
矯正治療による口元の変化を考える際には、年齢も無視できません。
例えば、10代や20代の方と、40代や50代の方では、皮膚の弾力や顔の脂肪の分布などが異なる場合があります。
一般的に、加齢とともに皮膚の弾力や顔の軟組織には変化が生じます。
そのため、同じように前歯を後方へ移動させたとしても、口元の見え方や印象の変化には個人差があります。
ただし、年齢が高いから矯正をすると老けるというわけではありません。
成人の矯正治療でも、歯並びや噛み合わせを整えることで、口元の印象が改善することはあります。
大切なのは、年齢だけで判断するのではなく、現在の口元や骨格、唇の状態などを考慮して治療計画を立てることです。
⑧ 老けて見える変化を避けるために大切なこと🔍
では、矯正治療によって口元が変わりすぎたり、希望していない顔の印象になったりすることを避けるには、どうすればよいのでしょうか。
最も重要なのは、治療前に歯並びだけでなく、口元や横顔まで含めて診断することです👨⚕️
例えば、同じように前歯がガタガタしている方でも、口元が突出している方と、
もともと口元が引っ込んでいる方では、適切な治療計画が異なる可能性があります。
歯を並べるスペースを確保する方法も、奥歯を後方へ動かすのか、歯列の幅を調整するのか、抜歯を検討するのかによって、前歯の最終的な位置が変わります🦴
そのため、治療開始前には、歯並びや噛み合わせだけでなく、前歯の傾き、骨格、歯槽骨、唇の位置、横顔のバランスなどを総合的に評価することが重要です🌿
当院では、CT・セファロ・口腔内写真・顔貌写真・口腔内スキャンなどの精密検査を行い、歯や骨格の状態を確認したうえで治療計画を検討しています。
また、患者さんがどのような口元を希望されているのかも大切にしています。
「口ゴボをしっかり改善したい」
「歯並びはきれいにしたいけれど、口元はあまり下げたくない」
「横顔を整えたいけれど、唇が薄くなるのは心配」
このような希望は、遠慮せずにカウンセリングで伝えてください✨
治療後の口元の変化を完全に予測することは難しいものの、
精密検査の結果や治療計画をもとに、期待できる変化や限界について説明を受けることができます🙂
⑨ マウスピース矯正なら老け顔になりにくい?

「ワイヤー矯正よりマウスピース矯正の方が老けにくいの?」
という疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、マウスピース矯正だから老けない、ワイヤー矯正だから老けるという違いはありません🙅♀️
顔の印象に関係するのは、装置の種類だけではなく、実際に歯をどの方向へ、どの程度移動させるかという治療計画です。
例えば、マウスピース矯正でも前歯を大きく後方へ移動させる計画であれば、口元の突出感が変化する可能性があります。
一方、ワイヤー矯正でも、前歯の位置を大きく変えずに歯並びを整える治療であれば、口元の変化は比較的小さい場合があります。
つまり、装置の違いだけで老け顔になるリスクを判断することはできません。
どの装置を使用するかよりも、どのような治療ゴールを設定しているかが重要なのです。
まとめ|矯正で大切なのは、歯並びだけでなく口元全体のバランス😊
矯正治療によって前歯や口元の位置が変化すると、唇の厚みや横顔の印象が変わる場合があります。
その結果、以前より口元が寂しく見えたり、老けたように感じたりする方もいます😵💫
しかし、矯正治療そのものが顔の老化を進めるわけではありません。
また、抜歯矯正だから老ける、非抜歯矯正だから老けないという単純なものでもありません。
大切なのは、歯並びを整えることだけを目標にせず、前歯の位置や唇のバランス、横顔の印象まで考慮した治療計画を立てることです。
口ゴボを改善したい方も、現在の口元の印象をできるだけ維持したい方も、理想とする仕上がりはそれぞれ異なります。
当院では、精密検査によって骨格や歯の位置、口元のバランスなどを確認し、患者さんの希望も伺いながら治療方針を検討しています。
「矯正をしたいけれど、老け顔になるのが心配」
「抜歯矯正で口元が下がりすぎないか不安」
そんな方も、まずはお気軽にご相談ください🙆♀️
無料カウンセリングのご予約はLINEから承ります🦷









